マウスピース矯正
正しい噛み合わせとは、上の前歯が下の前歯に2mm程度被さっている状態です。
噛み合わせの異常や何らかの問題がある場合を不正咬合(ふせいこうごう)と言って、噛む力を低下させ、さまざまなトラブルを引き起こします。
今回は、噛み合わせの基本情報や噛み合わせが悪いことによるリスク、当院の噛み合わせ治療などについて詳しく解説していきましょう。
Contents
噛み合わせとは?
噛み合わせとは、顎を上下に動かしたときの上下の歯の接触状態と、顎を左右に動かしたときの左右の歯の接触状態をさします。
正しい噛み合わせとは?
正しい噛み合わせとは、噛み合わせがあたっていない部分がなく、上下の歯の山と谷の部分がバランス良く噛み合っている状態です。
理想的な噛み合わせである「仮想正常咬合」とは、以下の噛み合わせです。
- 上下の歯が「1歯対2歯」の関係で、交互に隙間なく噛み合う
- 上下の前歯の正中線(中心のライン)が一致している
- 上の前歯が下の前歯に約2mm程度被さる
上記の条件を満たしていなくても、心配する必要はありません。
歯の大きさや形、顎骨の大きさは人によって異なるため、矯正治療では一人ひとりに合った噛み合わせ「個体正常咬合」を目指します。
噛み合わせが悪いことによるリスク
普段食事をしていて、自分の噛み合わせが悪いと気が付く人は少ないかもしれません。
しかし、噛み合わせが悪い状態を放置すると、やがて食べ物を上手く咀嚼できなくなり、体の不調を引き起こすことがわかっています。
- ドライマウス・口臭
- 頭痛・肩こり
- 耳鳴り
- 胃腸障害
- 顎関節症
ドライマウス・口臭
噛み合わせが悪いと、咀嚼する機会が減り、唾液の分泌量も減少してドライマウスを引き起こす可能性があります。
ドライマウスになると口の中で菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になります。
頭痛・肩こり
悪い噛み合わせが続くと、顎の周りの筋肉が緊張して硬くなるため、血行不良になります。
顎から首、肩へと血液がスムーズに流れないことにより、頭痛や肩こり、腰痛などを引き起こしてしまいます。
根本的な原因が噛み合わせの場合は、マッサージに通ったとしても、一時しのぎにしかならないでしょう。
耳鳴り
噛み合わせが悪い人は、顎が後方にずれており、顎関節に過剰な力がかかっていることもあります。
通常よりも強い刺激が耳に伝わるため、耳鳴りが起こりやすくなります。
胃腸障害
噛み合わせが悪いと、食べ物を上手く咀嚼できないため、胃腸に過度な負担がかかりやすくなります。
あまり噛まずに飲み込む癖がつくと、胃痛や便秘障害を引き起こすこともあります。
顎関節症
上下の顎の位置のズレは、顎関節付近の神経を刺激して痛みを引き起こすことがあります。
顎関節症は、顎だけでなく、頭や顔面、首にも症状が出てきます。
主な症状は、顎が痛くて口が開けられない、顎を動かすとカクカクと変な音がする、食べ物が噛みにくくなる、などです。
悪い噛み合わせ・歯並びとは?
矯正歯科では、悪い噛み合わせ・歯並びを不正咬合と呼んでおり、主に以下の7つのパターンがあります。
- 開咬(かいこう)
- 過蓋咬合(かがいこうごう)
- 叢生(そうせい)
- 上顎前突(じょうがくぜんとつ)
- 上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)
- 下顎前突(かがくぜんとつ)
- 空隙歯列(くうげきしれつ)
開咬(かいこう)
開咬(かいこう)とは、奥歯で噛んだときに前歯があたらない状態です。
幼少期の指しゃぶりや舌を突き出す癖などが原因となります。
症状が進行すると、食べ物を咀嚼しにくくなるため、早期治療がおすすめです。
過蓋咬合(かがいこうごう)
過蓋咬合(かがいこうごう)とは、前歯の噛み合わせが深い状態です。
前歯だけでなく、奥歯にも強い負担がかかるため、むし歯や歯周病になりやすく、早期に歯を失う原因になります。
叢生(そうせい)
叢生(そうせい)とは、歯が顎に収まりきらず、ガチャガチャに生えてしまっている状態です。
日本人に多い不正咬合で、歯ブラシが隅々まで行き届きにくいため、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは、一般的に出っ歯と言われる状態をさします。
幼少期の指しゃぶりや下顎の成長不足が原因とされています。
見た目のコンプレックスにつながりやすく、口腔内が乾燥しやすいことから、むし歯になりやすいなどの悪影響もあります。
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)とは、上顎も下顎も前方に突出している状態です。
口元全体が前に突き出ており、「口ゴボ」と呼ばれることもあります。
口腔内が乾燥することが多く、ドライマウスや口臭、むし歯、歯周病になりやすいのがデメリットです。
口全体が前に出ていることから、ケガをしやすい点にも注意が必要です。
下顎前突(かがくぜんとつ)
下顎前突(かがくぜんとつ)とは、前歯が反対に噛んでいる状態をさします。
噛み合わせが上下反対なので、見た目に大きな影響を及ぼす不正咬合です。
食べ物を噛み切りにくい、サ行・タ行の発音に影響が出るなど、日常生活において不具合が起こる可能性があります。
空隙歯列(くうげきしれつ)
空隙歯列(くうげきしれつ)とは、全体的に歯と歯の間のすき間が広い状態をさします。
顎の大きさに対して歯が小さかったり、歯の本数が生まれつき足りなかったりすることが原因です。
歯と歯の間に食べ物が挟まりやすかったり、歯と歯の間から空気が抜け、発音に影響を及ぼす可能性があります。
噛み合わせ治療①:補綴治療
当院では、噛み合わせ治療として「補綴(ほてつ)治療」を行っています。
補綴治療とは、歯を失ったり歯を削り過ぎたりした箇所に、被せ物やインプラント、ブリッジなどの治療を行い、噛み合わせの不調和を改善する方法です。
欠損部分のある歯を補完することで、噛む・咀嚼するなど歯の機能を回復させる目的もあります。
噛み合わせ治療②:矯正歯科
当院では、噛み合わせ治療として「矯正治療」も行っております。
矯正治療とは、歯並びの見た目の改善だけでなく機能性も回復させる治療法です。
当院では、主に以下の2つの矯正を行なっております。
ワイヤー矯正(表側)
ワイヤー矯正とは、金属製のワイヤーや、ワイヤーを通すブラケットを使った矯正方法です。
上下の歯にブラケットを付けるため、笑ったり話したりすると、どうしても目立ってしまいます。
当院では、透明なブラケットとホワイトワイヤーによる「目立ちにくいワイヤー矯正」を行っております。
ワイヤー矯正(表側) | 770,000円~ |
デンタルローンを利用した場合の月々のお支払い金額 | 4,991円/月〜 ※ボーナス払(20回)ボーナス月加算16,224円/月 ※120回分割 |
※2024年8月時点での料金です。変更になる場合もあるため、詳しくはお問い合わせください。
インビザライン
当院では、透明な医療用プラスチック(ポリウレタン)のマウスピースを使った「インビザライン」による噛み合わせ治療を行っております。
マウスピース矯正を扱う国内外の多数のメーカーの中で、最も優れたシステムとされているのが「インビザライン」です。
インビザラインは以下の3つのメリットがあり、ワイヤー矯正に比べて違和感や不快感、ストレスが少ない矯正方法です。
- ■透明な上に薄いため目立たない
- ■自身で自由に取り外せるので、いつも通りに食事や歯磨きができる/マウスピースを丸洗いして清潔に保てる
- ■ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない
ワイヤー矯正の方が噛み合わせ治療に向いていますが、「臼歯部クロスバイト」などインビザラインの方が治しやすい噛み合わせもあります。(詳しくは、無料矯正相談でご相談ください)
インビザライン矯正 | 770,000円~ |
デンタルローンを利用した場合の月々のお支払い金額 | 4,991円/月〜 ※ボーナス払(20回)ボーナス月加算16,224円/月 ※120回分割 |
※2024年8月時点での料金です。変更になる場合もあるため、詳しくはお問い合わせください。
まとめ
噛み合わせや歯並びが悪い状態である「不正咬合」は、全身の姿勢に影響を与え、聴力にも影響が出る場合があります。
当院では、噛み合わせ治療として「補綴治療」と「矯正治療」を行っております。
歯の見た目だけでなく機能性も回復させる「噛み合わせ治療」は非常に難易度が高い治療のため、どの歯科医師でも同じ結果になるわけではありません。
当院では、矯正歯科全般の知識が豊富な「インビザライン矯正認定医」が噛み合わせ治療を担当させていただきます。
当院の噛み合わせ治療にご興味のある方は、まずは「無料矯正相談」でお時間をご予約いただき、しっかりとお悩みやご希望をお聞かせいただけますと幸いです。
ご予約は医院宛に「お電話」又は「24時間Web予約」からお申込みください。