医院からのお知らせ
歯科医院のレントゲン撮影は必要?レントゲンの種類・必要な理由を詳しく解説!
25.02.14
カテゴリ:医院からのお知らせ
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歯科治療では、度々レントゲン写真を撮ることがあります。
何回も撮影があると、「本当に必要なのかな?」と心配になることがあるかもしれません。
しかし、実は歯科治療ではレントゲン撮影はかなり重要なことなのです。
今回は歯科治療で使うレントゲンの種類や、撮影が必要な理由について詳しく解説します。
Contents
歯科治療でレントゲンを撮る理由は?
お口の中の疾患は、直接目で見ることができない場所で起こっていることがほとんどです。
歯の中や歯と歯の間、被せ物や詰め物の下、歯ぐきの中の顎の骨の状態、歯の根の周りなど、いずれも目視だけでは、状態を判断することができません。
歯科治療においてレントゲン撮影は必要不可欠だと言えます。何枚もレントゲン写真を撮ることもあります。
目視できる状態の疾患や、妊婦さんなどできるだけ撮影を避けたい場合には、撮影をせずに歯科治療をすることもあります。
レントゲン撮影は治療に必要なことですが、レントゲン撮影が必要か心配な場合には、お気軽にお尋ねください。
歯科治療で扱うレントゲンの種類
歯科治療で扱うレントゲンには、いくつかの種類があります。
それぞれ用途・目的が違いますので、詳しく紹介します。
パノラマX線写真
全ての歯の状態、顎全体を一度に撮影するものです。1枚の写真で歯の状態や顎関節、顎の骨の状態、走行している神経や血管の位置、上顎洞の異常など、全体をおおまかに把握することができます。
ただし、歯1本1本を詳細に診察したい場合には、少々画像が荒くなるため、向いていません。
デンタルX線写真
特定の部位を、パノラマよりも精密に撮影する時に用いられます。
お口の中に小さなフィルムを入れ、頬の外側からX線を当てて撮影を行います。
1枚で2〜3本の歯の状態を確認することができます。虫歯の大きさ、歯が折れていないか、歯の根の周りに感染が起きていないかなど、歯の状態を詳しく把握することができます。
歯ぐきの中に取り残しの歯石がある場合も見つけることができます。
歯科用CT
歯科用CTは、お口の中の状態を三次元の立体画像で観察することができます。
ここまでで説明したパノラマやデンタルは、1方方向での二次元の状態しか把握することはできませんでした。これまでのレントゲン撮影では見えなかった骨の内部の状態なども詳しく知ることができます。
セファログラム(頭部X線規格写真)
矯正治療に必要なレントゲン写真のことです。歯列弓や上顎下顎の位置、骨格の成長の変化や歯の移動などを分析するために用いられます。
レントゲンを撮影するタイミングは?
歯科治療では様々なシーンでレントゲン撮影を行いますが、よく撮影されるタイミングについて例をあげて解説します。
パノラマX線写真
次のようなタイミングで撮影されることが多いです。
- 初診時
- 久しぶりの来院時
- 定期検診
- お子様の歯の生え替わり状況の確認
- インプラントの定期検診
- 歯周病の進行状態の確認
- 顎関節症の状態の確認
- 親知らずの状態の確認 など
お口全体の状態を把握できるパノラマX線写真は、初診時や久しぶりの来院の時に撮影することが多いです。定期的に撮影して確認することで、問題を早期に発見することができます。
また埋まっている親知らずの状態を把握するのにもよく用いられます。親知らずの位置が奥にありすぎて、デンタルでは十分に映らない場合も多く、近くの神経の走行位置や顎の骨の状態を合わせて確認できるパノラマX線写真が活用されます。
デンタルX線写真
- 虫歯の大きさの確認
- 痛みや違和感など異常がある歯がある場合
- 炎症が起きている部位の確認
- 被せ物や詰め物が取れてしまった場合
- 歯の根の治療時
- インプラント治療中の状態確認 など
デンタルX線写真は、歯科治療において様々な場面で撮影します。
虫歯がある時、歯に異常がある時、しみる・痛むなどの自覚症状がある時など、まずはデンタルX線写真を撮って、状態を確認することが多いです。
また、インプラント治療中や根管治療中に、目では確認しづらい状態を把握するために撮影することもあります。
歯科用CT
- インプラントの診断
- 外科処置の診断
- 大人の矯正治療での診断 など
歯科用CTでは、三次元の立体画像で、お口の中の状態を確認することができます。従来からあるデンタルやパノラマでは把握できなかった情報を得ることができます。
特に正確な診断・緻密な治療計画を必要とするインプラント治療や外科治療において活用されることが多いです。
またその他、根管治療や歯周病治療、歯の破折など、従来のレントゲン写真では判断が難しいような症例に用いられます。
歯医者で撮るレントゲンの放射線被ばく量の心配は?
歯科医院ではレントゲンを撮影する機会が多いため、放射線被ばく量が気になるという方もいるかもしれません。
結論から言うと、歯科用のレントゲンやCTは、ごく微量な被ばく量なので心配ありません。デジタルが主流となっており、以前よりも被ばく量はさらに少なくなっています。
被ばく量の目安を具体的にみていきましょう。
- デンタルX線写真 0.01ミリシーベルト(1枚あたり)
- パノラマX線写真 0.03ミリシーベルト(1枚あたり)
- 歯科用CT 0.1ミリシーベルト(1回あたり)
<歯科以外の放射線被ばく量の例>
- 放射線作業従事者の年間線量の限度は50ミリシーベルト
- 医科用CTは1回あたり6.9ミリシーベルト
- 東京〜ニューヨーク間の高度による宇宙線増加による被曝量は1往復0.2ミリシーベルト
歯科治療でのレントゲン撮影の放射線量は、心配ない量だと言うことがお分かりいただけたと思います。
妊娠中の方のレントゲン撮影
歯科医院でレントゲンを撮る際は、放射線をブロックする鉛でできた防護エプロンを身につけていただくため、身体への影響はほとんどありません。X 線照射をするのも、お口の周りだけなので、お腹の胎児への影響は限りなく少ないと言えます。
胎児に影響を及ぼす放射線量は50ミリシーベルト以上だと言われていますが、歯科で1枚レントゲン写真を撮る場合は、その数千倍分の1程度の被曝量になります。
しかし妊娠中は、念の為、レントゲン撮影を行わない場合も多いです。
妊娠中の方が安心して治療が受けられるよう、相談しながらレントゲン撮影を行います。
妊娠中の方、妊娠の可能性がある方は、受診時に申し出ていただけると、こちらも安心です。
当院のレントゲン撮影機器について
当院は、通常のパノラマ・デンタルX線写真の撮影機器の他、歯科用CTの設備もあります。インプラントなどの外科症例では、歯科用CTを使って正確な診断をすることができます。
当院の受診のご案内
当院は、様々な診療科目に対応しています。
お子様からご高齢の方まで、お一人おひとりの状態に合った予防や治療をご提供させていただきます。レントゲン撮影は様々な場面で行われます。
その都度、事前に確認を取りますが、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
<当院の診療科目>
- 一般歯科(虫歯の治療・入れ歯の治療)
- 矯正歯科(成人矯正)
- 小児歯科(小児育成矯正・食育指導)
- 口腔外科(親知らずの抜歯など)
- インプラント
- 予防歯科
- 歯周病治療
- 審美歯科(セラミック治療)
- ホワイトニング
<診療時間>
月・火・水・木・金曜日 10:00〜19:00
土・日・祝日 9:00〜17:30
土曜日や日曜日、祝日も診療しているので、お仕事の都合などで平日に都合がつきにくい方でも安心です。
※臨時休診もございますので、詳しくはお問い合わせください。