医院からのお知らせ
口内炎は歯医者さんで治せるの?口内炎の予防方法・治療について詳しく解説します
25.02.14
カテゴリ:医院からのお知らせ
ほとんどの人が、お口の中に口内炎ができた経験があるのではないでしょうか。
口内炎ができると、痛みがあったり、気になって食事を楽しめないなど、気分が沈んで辛いこともあります。
今日は、口内炎は歯医者さんで治せるのか、予防方法や治療について詳しく解説していきます。
Contents
口内炎とは
口の中に起こる炎症、全てを「口内炎」と言います。
頬や唇の裏側の粘膜、舌など、お口の中のあらゆるところにできる可能性があります。
痛みや不快感があるため、「食事を楽しめない」「気分が上がらない」など生活の質を低下させます。
口内炎の種類と原因を解説
口内炎にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴や原因を知っておきましょう。
アフタ性口内炎
最も多く見られる口内炎です。
円形または楕円形の浅い潰瘍で、表面が境界明瞭な白か黄色の膜で覆われています。
周りは少し赤くなっています。
痛みがあり、食べ物がしみます。
傷跡は残らないことが多いです。
免疫力の低下、ストレス、栄養不足などが原因になります。
女性の場合はホルモンバランスが乱れている生理前や妊娠期にもできやすいです。
また、ベーチェット病や潰瘍性大腸炎など、全身の疾患が原因となっている場合もあります。
カタル性口内炎(外傷性口内炎)
物理的な刺激によって起こる口内炎です。
口の中の粘膜に赤い炎症や斑点、水ぶくれ、ひび割れなどの症状がみられます。
唾液の分泌量が増えて口臭が気になることもあります。
はっきりとしたできものではなく、全体的に口の中が荒れた状態になることが多いです。
刺激の強い食べ物がしみたり、ヒリヒリとした痛みがあります。
はっきりとしたできものではなく、全体的に口の中が荒れた状態になることが多いです。
直接の原因は、物理的な刺激や傷です。
入れ歯や矯正装置、熱い食べ物などにより、刺激を受けた部位が傷になり、細菌が繁殖することで起こります。
疲れや免疫力が低下しているときに発症しやすいです。
口腔内の衛生状態が乱れることも引き金になります。
ウイルス性口内炎
ウイルス性の口内炎です。お口の中のいたるところに水泡ができて、赤く腫れます。
痛みや発熱を伴います。
原因は、ウイルスの感染です。
原因となるウイルスは次の通りです。
・ヘルペス
・帯状疱疹
・手足口病
・ヘルパンギーナ
発熱などの全身症状も現れることが多く、まずは内科を受診することが多いと思います。
内科の医師の指示に従うようにしてください。
カンジダ性口内炎
口腔カンジダ症とも言われる感染症で、口の中でカンジダというカビが増えることによって発症する口内炎です。
白い苔のような斑点が、頬の内側や口蓋(上顎の天井の粘膜)、舌などにできます。
最初は、痛みはありませんが、症状が変化して、痛みが出たり、痺れや違和感、味覚障害が出ることがあります。
健康な人が発症することはあまりありません。
糖尿病や血液疾患・癌を患っている方、乳幼児や高齢者など体力や抵抗力が弱い方がかかりやすいです。
病気を自覚していないにも関わらず、カンジダ性口内炎になっている場合には、何らかの病気が潜んでいる可能性もあります。
早めの受診をおすすめします。
歯科医院における口内炎の治療方法
口内炎の多くは、放っておいても1〜2週間程度で自然に治りますが、早く治したい場合、なかなか治らない場合には、歯科医院を受診することをおすすめします。
歯科医院で行える治療には下記のものがあります。
レーザー治療
炎症を起こしている部分にレーザーを照射して、治癒を早めます。
殺菌作用や消毒作用があり、辛い痛みが緩和されます。
軟膏を塗布
軟膏を塗布する方法です。
処方してもらうこともできます。
患部に直接塗布して使用します。
通常のアフタ性口内炎であれば、効果が期待できますが、口内炎の種類によっては悪化してしまうことがあります。
塗り薬には市販薬もありますが、口内炎の診断を受けてからの方が安心です。
できるだけ歯科医院を受診することをおすすめします。
原因となる物理的刺激の除去
お口の中に問題があり、粘膜への刺激になっている場合には、原因を除去するための治療を行います。
入れ歯や矯正装置、歯や被せ物の欠けなど考えられる原因は様々です。
入れ歯や矯正装置の場合は、粘膜に当たっている部分を削ったり、カバーするようにします。
また、歯や被せ物が欠けている場合は、被せ物や詰め物の治療をします。
原因を見極め、原因に応じた対処を行います。
口内炎を予防する方法
ここでは主に頻度の多いアフタ性口内炎、カタル性口内炎を予防する方法を紹介します。
自分でできる予防方法
・疲労やストレスを溜めない
・栄養バランスの良い食事をとる
・睡眠不足に注意する
・規則正しい生活を送る
・口呼吸をせず鼻呼吸を習慣にする
・歯みがきやうがいでお口の中を清潔に保つ
・しっかり水分補給を行いお口の中の乾燥を防ぐ
口内炎は免疫力が低下している時に発症しやすいです。
健康的な生活を送れるよう栄養と睡眠をしっかり摂り、ストレスを溜めないように心がけましょう。
また、お口の中が不衛生だと、細菌が繁殖して口内炎ができやすくなります。
歯みがきをしっかり行い衛生的に保つようにしましょう。
義歯やマウスピース、矯正装置など、取り外しのできる装置を使っている場合には、洗浄剤を使うなどして清潔に保つことも大切です。
歯科医院で行う予防方法
・定期検診を受ける
・ブラッシング指導を受ける
・虫歯の治療をする
・入れ歯や矯正装置が合わない場合は調整を行う
歯科医院の定期検診を受け、お口の中に問題が無いかをチェックするようにしましょう。
粘膜への刺激が心配される部位があれば、治療を行うのが良いでしょう。
またお口を清潔に保ちやすいように、ブラッシング指導を受けるのをおすすめします。
口内炎から他の病気を発見する可能性も!
ここまで口内炎について解説してきましたが、「たかが口内炎」ではありません。
口内炎から大きな病気が発見されることがあります。
口内炎がなかなか治らない場合や、繰り返し口内炎ができる場合、お口の中全体に炎症が広がっている場合には、次のような病気が潜んでいる可能性もあります。
・癌
・ベーチェット病
・白血病
・バセドウ病
・大腸炎
・尿毒症 など
お口の中の炎症の状態によっては、何科を受診したら良いのか迷う場合もあるかもしれません。
歯科医院では、口内炎の状態を診ることができます。いつもと様子が違う口内炎を発見したら、早めに歯科医院を受診するようにしてください。
お口の状態を拝見させて頂き、必要に応じて総合病院等の医療機関を紹介させていただくこともあります。
当院での治療について
当院では、口内炎が気になる場合に受診いただくことができます。
当院では一般歯科診療のほか、口腔外科や予防歯科など様々な診療科に対応しています。
お口の中の悩みやトラブルがあれば、どのようなことでもご相談ください。
当院の診療科目
・一般歯科
・矯正歯科(成人矯正)
・小児歯科(小児育成矯正・食育指導)
・口腔外科
・インプラント
・予防歯科
・歯周病治療
・審美歯科
・ホワイトニング
当院までのアクセス
当院は駅から近く、通勤や通学の途中でも受診しやすい立地にあります。
口内炎をはじめ、お口のトラブルでお悩みの際は、ご相談ください。
・JR山手線、京王線「田町」駅から徒歩1分
・都営浅草線、三田線「三田」駅から徒歩3分
商業施設「ムスブ田町」内にありますので、施設隣接の駐車場をご利用いただくことができます。お車やバイクの方でも安心してご利用いただけます。