医院からのお知らせ
親知らずは抜いた方がいいの?東京で口腔外科のある歯科医院が親知らずの抜歯について解説
25.02.14
カテゴリ:医院からのお知らせ
親知らずは、前から8番目の永久歯で、第3大臼歯と言われる歯です。
全ての人にあるわけではなく、ある人とない人が居ます。親知らずがある場合は、20歳前後で生えてくることが多く、親の知らない間に生えてくることから「親知らず」と呼ばれます。
親知らずがある場合、「抜いた方がいいのか?」と心配になる方が多いのではないでしょうか。
今回は、親知らずを抜いた方がいいケースについて紹介し、親知らずの抜歯方法についても解説します。
Contents
親知らずは抜いた方がいいの?
結論から言うと、全てのケースで抜かなければいけないのではありません。
真っ直ぐに生えており、上下の歯で噛み合っている場合には、問題がないので抜く必要はありません。
しかし、親知らずは最後に生えてくる永久歯のためスペースが足りないなどの理由で、横向きや斜めに生えてくることが多く、トラブルを起こしやすい歯でもあります。
次のような親知らずは抜いた方がいい場合が多いでしょう。
・トラブルを起こす可能性が高い親知らず
・既にトラブルを繰り返している親知らず
・虫歯や歯周病になってしまった親知らず
・隣の歯を押していて歯並びに影響を与える可能性がある親知らず
実際には、お口の中の状態は、患者様ごとに異なります。
お口の中を拝見し、レントゲン写真などでも確認してから、親知らずを抜歯した方が良いか判断していきます。
親知らずの生え方の種類と特徴・抜歯するケース
親知らずの生え方にはいくつかのパターンがあります。抜歯の必要性もあわせて解説します。
真っ直ぐに生えている
他の歯と同じように真っ直ぐに生えている親知らずです。
虫歯や歯周病になっていなければ、無理に抜く必要はありません。
特に上下の歯でしっかり噛み合っている場合には、問題なく使えるでしょう。
ただし真っ直ぐに生えていても、噛み合う歯が無い場合は、機能はしていません。汚れが溜まりやすいことなどを考慮して、抜歯を検討しても良いでしょう。
斜めや横向きに生えている
親知らずは生えるスペースが足りないなどの理由で斜めや横向きに生えることも多いです。
斜めや横向きに生えていると、歯ぐきが半分覆い被さっていることも多く、周囲に汚れが溜まりやすいです。
虫歯や歯周病、智歯周囲炎のリスクが高いので、抜歯を検討すると良いでしょう。
歯ぐきの中に埋まっている
歯ぐきの中に完全に埋まっている場合には、無理に抜く必要はありません。
ただし稀に周囲の顎の骨が溶けてしまったり、痛みや腫れを引き起こしていることがあります。そのような場合は抜歯の必要があります。
親知らずの抜歯の流れ
親知らずの抜歯は次のような流れで行われます。
精密検査
口腔内全体をチェックし、親知らずの状態をレントゲン写真やCTなどを使って検査し、親知らずを抜歯した方がいいのかの判断をして行きます。
治療方法の説明
親知らずの抜歯方法を説明させて頂きます。
抜歯希望であれば、抜歯の予約を取ります。心疾患や脳血管疾患、糖尿病など持病がある場合には、施術前に必ずお伝えください。
内科主治医と歯科医師の連携などの配慮が必要になる場合があります。
また、症例によっては大学病院などの大規模な設備があるところでの抜歯が必要になることがあります。その場合は紹介させていただきます。
抜歯当日
親知らずの生え方によって、外科手術の流れは異なりますが、大まかな流れを解説します。治療に関して恐怖心がある場合には、遠慮なくお声をかけください。
できるだけ不安なく治療を受けられるよう配慮させて頂きます。
施術にかかる時間は、簡単抜歯で30分程度、切開や骨の削合を伴う難しい抜歯で60分程度になることが多いです。
①局所麻酔
麻酔を行います。しっかり麻酔が効いていれば痛みを感じることはありません。
麻酔の効き具合を確認しながら行います。
②歯ぐきの切開と剥離
必要に応じて歯ぐきを切開し、骨が見えるように剥離させます。
親知らずの頭部分が歯ぐきから全て出ている場合には、切開は必要ありません。そのまま⑤の抜歯になります。
③骨の削合
必要に応じて、歯槽骨を削り、親知らずの頭部分がしっかり見えるようにします。
④親知らずの分割
親知らずが横向きや斜めに生えている場合には、そのままでは抜けないので、分割して取り除きます。
頭の部分をカットして先に取り除きます。
⑤親知らずを抜歯
親知らずの根っこ部分にヘーベルという器具を使って、歯を脱臼させてから、鉗子(かんし)を使って抜きます。
⑥縫合
歯ぐきを切開した場合には、縫合します。
消毒・抜糸
抜歯後、再び来院していただき、患部の状態確認と消毒を行います。
その後、1週間程度で抜糸が行われます。
親知らずの抜歯は痛みがあるの?
親知らずの抜歯は、局所麻酔をしっかりと効かせて行うので、施術自体に痛みを感じることはありませんので、安心して治療を受けていただくことができます。
歯ぐきを押される感じなどはあります。
ただし、麻酔が切れた後に痛みや腫れが出ることがあります。
抜歯後の過ごし方に気をつけ、注意点を守ることで、痛みや腫れを緩和させることができます。
抜歯後の過ごし方・注意点は次の通りです。
抜歯後の過ごし方・注意点
抜歯後は安静にして過ごすように心がけましょう。
具体的な過ごし方・注意点を紹介します。
▼入浴・飲酒・激しい運動を控える
血の巡りがよくなると、痛みや腫れが出やすくなります。
入浴はシャワー程度で済ませ、飲酒・激しい運動を控えるようにしましょう。
▼できるだけうがいを控える
頻繁にうがいをすると、患部が塞がりにくくなります。特に縫合をしていないケースでは、血餅という血の塊の蓋ができにくくなり、治りが悪くなります。
血餅ができないと露出した骨が感染する可能性があり、感染すると強い痛みが出ることがあります。
▼患部をできるだけ触らない
抜歯をした部位の傷が気になるかもしれませんが、舌や指で触らないように気をつけましょう。傷口が感染を起こしたり、痛みや腫れがひどくなることがあります。
▼処方された薬を用法通りに服用する
抜歯の後は、痛み止めと抗生物質が処方されることが多いです。
痛み止めは、痛みがある時に服用します。麻酔が切れた後の痛みに不安がある場合には、麻酔が切れる前に1回分服用しておくと安心です。
抗生物質は必ず全て飲み切るようにしましょう。
当院の診療内容の案内
当院では、口腔外科での親知らずの抜歯のほか、虫歯などの一般的な歯科診療、矯正歯科、予防歯科、ホワイトニングなども行なっています。
お口の中の健康をトータル的に守っていくことができる歯科医院です。
診療科目
・一般歯科
・矯正歯科(成人矯正)
・小児歯科(小児育成矯正・食育指導)
・口腔外科インプラント
・予防歯科
・歯周病治療
・審美歯科
・ホワイトニング
当院の診療日・診療時間・アクセス方法
当院は、土曜・日曜や祝日も診療しています。親知らずの抜歯を希望する方は、お仕事が忙しい世代の方が多いですが、休日にゆっくりと抜歯の時間を取らせていただくことが可能です。
診療日・診療時間
月・火・水・木・金 10:00-19:00
土・日・祝 9:00-17:30
※休診日はお問い合わせください
アクセス方法
当院は駅から近い立地にあります。通勤や通学の途中でも通院に便利です。
・JR山手線、京浜東北線、田町駅から徒歩1分
・都営浅草線、三田線、三田駅から徒歩3分
当院は商業施設内にあり、駐車場も隣接しています。お車やバイクでの通院も可能です。