インビザライン
「インビザラインに興味があるけれど、メリットだけでなくデメリットも知っておきたい」
「ワイヤー矯正」は100年以上の歴史がありさまざまな症例に対応できる矯正方法ですが、装置が目立つのがデメリットです。
プルチーノ歯科矯正歯科東京院では、透明なマウスピース矯正「インビザライン」を中心とした矯正治療を行っております。
2006年頃から日本に普及した「インビザライン」は透明で目立ちにくいことで人気ですが、比較的新しい矯正方法なのでよく知らない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、インビザライン矯正歯科医が、インビザラインの特徴や対応症例、メリット・デメリット、失敗しない歯医者の選び方などについて詳しく解説します。
Contents
【矯正歯科】インビザラインの対応症例とは?
最初に、インビザラインの対応症例を紹介します。
インビザラインは、子どもから大人まで、前歯の軽度のガタガタなど部分矯正から、噛み合わせ治療も必要な全体矯正まで幅広い症例に対応可能です。
叢生(乱ぐい歯)
叢生(乱ぐい歯)とは、本来なら隣り合って並ぶはずの歯が、スペース不足から互いに重なり合ったり傾いたりする、乱れた歯並びを指します。
「乱ぐい歯」ともいい、日本人の不正咬合の中で最も多いとされる症状です。「八重歯」もこの状態に含まれます。
前歯のみの軽度な叢生なら、インビザライン部分矯正で対応できる場合もあります。
上顎前突(出っ歯)
上顎前突(出っ歯)とは、上の前歯が前方に突出している状態のことで、いわゆる「出っ歯」を指します。
幼少期に指しゃぶりの習慣があった人や、口呼吸の人がなりやすいと言われています。
当院では、インビザラインと2級ゴムを使った上顎前突(出っ歯)治療を行っています。(歯並びが原因の上顎前突の場合)
下顎前突(受け口)
下顎前突(受け口)とは、上顎前突の逆で、下の歯が上の歯より前に突出している状態です。
「反対咬合」「受け口」「しゃくれ」とも言われます。
当院では、インビザラインと3級ゴムを使った下顎前突(受け口)治療を行っています。(歯並びが原因の下顎前突の場合)
空隙歯列
空隙歯列とは、歯と歯の間にすき間がある状態を指します。
「すきっ歯」と呼ばれることもあります。
顎が大きい、または歯が小さいことで引き起こされると言われています。
前歯だけの軽度なすきっ歯なら、インビザライン部分矯正での対応が可能です。
交差咬合
交差咬合とは、上下の歯の噛み合わせが横にずれている状態を指します。
「クロスバイト」「残存歯でのすれ違い」と呼ばれることもあります。
遺伝が原因の場合もありますが、多くは頬杖をついたり片側ばかりで噛んだりといった悪習慣が原因です。
当院では、インビザラインとクロスゴムを使った交差咬合の治療を行っています。
過蓋咬合
過蓋咬合とは、上の歯が下の歯を覆い隠すほど深い噛み合わせを指します。
他の不正咬合と比べると、見た目で不具合がわかりにくいため、若いうちから治療する人は少ないです。
しかし、この症状は放置すると顎関節症になる可能性が高いため、早めの治療をおすすめします。
当院では、インビザラインの治療の際に「バイトランプ」と呼ばれる3mm程度の出っ張りを付与し、過蓋咬合の治療を行っています。
開咬
開咬とは、奥歯で噛んだときに、上下の前歯が全く嚙み合っていない状態です。
別名「オープンバイト」と言われています。
当院では、インビザラインと垂直ゴムを使った開咬治療を行っています。(歯並びが原因の開咬の場合)
ガミースマイル
ガミースマイルとは、笑ったときに上顎歯ぐき部分が3mm以上見える口元のことで、日本人の約2割がガミースマイルだと言われています。
当院では、インビザラインやワイヤー矯正(表側)などの矯正歯科治療とアンカースクリューを使った治療を行っております。(歯並びが原因のガミースマイルの場合)
また、外科手術やボトックス治療が必要な場合も、基本的に当院で行います。
インビザラインとは?
インビザラインとは、従来のワイヤー矯正とは全く異なり、透明なプラスチック製のマウスピース型の矯正装置を使った矯正方法です。
1997年に、アメリカのアライン・テクノロジー社によって開発されました。
日本でも2002年にアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社が設立され、2006年から正式にインビザラインを発売・導入し始めました。
透明なマウスピースは審美性に優れており、見た目を気にすることなく矯正治療を進められます。
当院のインビザラインの種類
以下で、当院が取り扱うインビザラインの種類をご紹介しましょう。
インビザライン・コンプリヘンシブ(フル)
インビザライン・コンプリヘンシブ(フル)とは、歯列全体を動かす矯正方法です。
使うアライナー(マウスピース)の数に制限がないため、多くの症例に対応することが可能です。
歯並びだけでなく、噛み合わせも治せます。
インビザライン・ライト
インビザライン・ライトとは、前歯のみのガタガタなど、比較的軽度な症例を対象とした矯正方法です。
- 前歯の軽度なガタガタ・出っ歯・すきっ歯
- 過去に矯正治療をして「後戻り」した歯並び
治療で使用するマウスピースの枚数は最大で14枚までとなっており、追加で作製できるマウスピースも2回分までです。
対応できる枚数が少ない分、料金も安くなります。
インビザライン・モデレート
当院では、26枚までマウスピースを使える「インビザライン・モデレート」も取り扱っております。
インビザライン・ライトより多くの症例に対応できますが、抜歯が必要な症例や奥歯のずれが大きい場合は対応できない可能性があります。
インビザライン矯正の費用
当院のインビザラインの費用は、部分矯正が片顎:税込330,000円~、全体矯正が税込770,000~税込1,210,000円です。
この金額だけ聞くと高く感じられるかもしれませんが、当院ではデンタルローンでのお支払いに対応しております。
デンタルローンを利用した場合の月々のお支払い金額は、部分矯正で税込3,294円/月〜(※120回払い、ボーナス払いなし)、全体矯正で税込4,991円/月〜(※120回払い、ボーナス払い20回、ボーナス月加算16,224円/月)です。
※料金については変更になる場合もあるため、お問い合わせください。
インビザライン部分矯正 | 片顎:税込330,000円~ |
デンタルローンを利用した場合の月々のお支払い金額 | 税込3,294円/月〜 ※120回払い、ボーナス払いなし |
インビザライン全体矯正 | 税込770,000~税込990,000円 |
デンタルローンを利用した場合の月々のお支払い金額 | 税込4,991円/月〜 ※ボーナス払(20回)ボーナス月加算税込16,224円/月 ※120回分割 |
精密検査 | 税込55,000円〜 |
調整料(調整内容が必要な場合のみ) | 抜歯 1本税込11,000円 アタッチメントの付与/IPR 税込5,500円 アタッチメントの除去 税込5,500円 追加アライナー 税込9,900円 |
インビザライン矯正の特徴
インビザライン矯正の特徴は以下の3つです。
- 世界で1500万人を超える治療実績
- 非抜歯矯正の範囲が広い
- クリンチェックによる3Dシミュレーションが可能
以下で、それぞれの特徴を詳しく解説していきましょう。
世界で1500万人を超える治療実績
インビザラインは、これまでに世界100ヵ国以上で1,500万人(※)を超える治療実績があり、その実績は集約されデータとして残されています。
AI技術によって症例数が増えるごとにデータが蓄積され、より多くの歯並びに対応できるように日々改良を重ね、進化を遂げている治療法です。
※参照元:インビザライン公式サイト
非抜歯矯正の範囲が広い
インビザラインは、非抜歯矯正を得意とする矯正方法です。
従来のワイヤーでは抜歯ケースだったものでも、インビザラインでは非抜歯にて対応できる範囲が広がっております。
具体的には、以下の3つの方法の中から最善と思われるものを選択、または組み合わせることで、スペースを作り出していきます。
- 歯列の側方拡大
- 歯のエナメル質を少し削る(IPR)
- 奥歯の遠心移動(えんしんいどう)
クリンチェックによる3Dシミュレーションが可能
インビザラインでは、クリンチェックと呼ばれる治療計画作製支援ソフトで、今後どのように歯が動いていくのか3Dシミュレーションで確認できるメリットもあります。
治療計画が目に見えてわかるため、「こんなキレイな歯並びになれるなら治療を頑張ろう」と患者さんのモチベーションアップにつながります。
インビザライン矯正のメリット
インビザラインメリットはたくさんありますが、その中から以下の4つをご紹介します。
- メリット①:透明で目立たない:接客業や営業職の方にもおすすめ
- メリット②:必要なときには取り外せる:食事や歯みがきがいつもどおりにできる
- メリット③:ゆるやかな力で段階的に歯を動かす:痛みが少ない
- メリット④:通院は1~3ヶ月に1回程度:遠方からも通いやすい
以下で、それぞれのメリットを解説していきましょう。
メリット①:透明で目立たない:接客業や営業職の方にもおすすめ
ワイヤー矯正は、どうしてもワイヤー部分が目立ってしまいます。裏側矯正でも、口を大きく開けると目立つ場合があります。
しかしインビザラインは透明なマウスピース矯正なので、周囲から気付かれることはほぼありません。
またどうしても気付かれたくないと思った場合は、ご自身で取り外していただくことも可能です。
メリット②:必要なときには取り外せる:食事や歯みがきがいつもどおりにできる
インビザラインは1日の装着時間を守っていただければ、それ以外の時間は取り外していただけます。
そのため、いつもどおりにお食事・歯みがきをしていただくことが可能です。
メリット③:ゆるやかな力で段階的に歯を動かす:痛みが少ない
インビザラインは約1週間ごとにマウスピースを交換しながら段階的に歯を動かすため、歯列全体を一気に動かすワイヤー矯正よりも痛みが少ない傾向にあります。
感覚としては、痛みというよりも全体が圧迫されているような違和感といった感じです。
時間が経過するにつれて、慣れていく方がほとんどです。
メリット④:通院は1~3ヶ月に1回程度:遠方からも通いやすい
インビザラインの通院頻度は1~3ヵ月に1回程度なので、遠方からも通いやすいのがメリットです。
実際に当院は、東京・千葉・埼玉・神奈川からはもちろん、全国からもたくさんの患者さんにご来院いただいています。
インビザラインのデメリット
多くのメリットがあるインビザラインですが、以下のデメリットもあります。
- 歯科医師の知識・経験によって結果に差が出る
- マウスピースの着用時間を守らなければならない
- インビザラインで対応できない症例もある
メリットだけでなくデメリットも知ったうえで治療を行うことが大事です。
歯科医師の知識・技術・経験によって結果に差が出る
一般的な矯正歯科治療とインビザラインでは、全く違う知識や技術が必要とされます。
そのため、歯科医師の知識や技術・経験によって、インビザライン治療の適応範囲や最終的な仕上がりは全く違います。
インビザライン矯正の結果は、歯科医師次第・クリニック次第で大きく変わってくることを覚えておきましょう。
当院では、インビザラインだけでなく矯正歯科全般の知識・経験が豊富なインビザライン矯正認定医が、治療を担当させていただきます。
マウスピースの着用時間を守らなければならない
インビザラインは歯科医師の技量だけでなく、患者さんのご協力も必要な治療法です。
インビザラインは1日20~22時間の装着が推奨されており、この時間を下回るようなことが続くと歯が予定通りに動かなくなります。
長時間外していると後戻りが大きくなり、アライナー(マウスピース)の再製作や治療計画の立て直しなどが必要となることもあります。
治療期間が長引き、費用が増える原因となるため、装着時間は必ず守ってください。
インビザラインで対応できない症例もある
インビザラインは、AI技術によって症例数が増えるごとにデータが蓄積され、日々進化・改良を遂げている治療法ですが、インビザライン単独では対応できない症例もあります。
当院では、インビザラインとワイヤー矯正、インビザラインと外科治療を組み合わせることで、幅広い症例に対応しております。
インビザライン矯正を行う歯医者の選び方
インビザラインは時間もお金もかかる治療なので、歯医者選びに妥協は禁物です。
以下の選び方を参考にして、信頼できる歯医者を選びましょう。
- 無料矯正相談がある歯医者を選ぶ
- インビザラインの症例数が多い歯医者を選ぶ
- 技術だけでなく患者さんに寄り添う歯医者を選ぶ
無料矯正相談がある歯医者を選ぶ
無料矯正相談がある歯医者なら、実際に治療を始める前に、歯医者の雰囲気や歯科医師との相性などを確かめられます。
「相談をしたら治療しないといけないんじゃないの?」と思わずに、自分に合った治療を受けられるのかどうかしっかり見極めましょう。
まずは自分が希望とする要望(目指す歯並び・治療中の見た目・治療期間・非抜歯又は抜歯等)を歯科医師に伝え、その要望をできる限り叶えられる治療プランを説明してもらい、双方納得のうえで治療を開始することが重要です。
当院では、矯正治療をご検討中の方向けに「無料矯正相談」を行っております。
「診察料」「カウンセリング料」「歯並びシミュレーション」の全てが無料で、費用は一切かかりません。
インビザラインの症例数が多い歯医者を選ぶ
インビザライン矯正では、「インビザラインプロバイダー」という治療実績に応じたランク分けが設けられています。
認定されている歯科医師は、経験が豊富で、治療計画や途中経過を予測しながら治療を進めることができ、患者さんが満足できる結果を多く残しています。
- ブラックダイヤモンド・プロバイダー(年間401症例以上)
- ダイヤモンド・プロバイダー(年間151~400症例)
- プラチナエリート・プロバイダー(年間101~150症例)
- プラチナ・プロバイダー(年間51~100症例)
- ゴールド・プロバイダー(年間21~50症例)
- シルバー・プロバイダー(年間11~20症例)
- ブロンズ・プロバイダー(年間1~10症例)
当院で治療を担当するドクターは、この中の上から2番目の「ダイヤモンド・プロバイダー」の認定を受けており、その豊富な知識と治療実績が認められています。
技術だけでなく患者さんに寄り添う歯医者を選ぶ
矯正治療は1~3年間と長いため、担当歯科医師との相性は重要です。
歯科医師の治療方針を信頼できる、安心感があるなどの印象も大切です。
不安なことや疑問点が出てきたときに気軽に相談できる雰囲気づくりをしているか、話しやすいかなど技術以外にも気を配っているか確認しましょう。
当院のインビザライン矯正の治療の流れ
当院のインビザライン矯正の治療の流れは以下のとおりです。
- ①無料矯正相談
- ②精密検査
- ③検査結果と治療内容の説明
- ④定期的な通院
- ⑤保定期間
以下で詳しく解説していきましょう。
①無料矯正相談
まず初めに、どういった部分が気になるのかなどの矯正についての問診票をご記入いただきます。
その後、お口全体のレントゲン撮影・口腔内のお写真・お顔の写真・光学スキャナー「iTero」でのスキャニングを行います。
それらを基に、患者さんに合う矯正方法や、矯正のメリット・デメリット・費用などについてお話させていただきます。
無料矯正相談の所用時間は1時間~1時間半ほどなので、余裕を持ってゆっくりお話しすることが可能です。
ご不安点やご不明点は何なりとご質問いただけますと幸いです。
②精密検査
お口の中の状況によっては、より精密な検査(税込66,000円)をご案内することがあります。
1時間半から2時間かけて、かみ合わせや顎の位置関係、治療が必要な部位の資料をとり、全体的な治療ゴールをお伝えします。
- レントゲン検査(頭蓋骨や顎の骨、歯根を確認)
- 顔面・口腔内の写真撮影(顔を歯のバランス、歯並びを確認)
- 口腔内をiTeroでスキャニング(アライナー作製のための歯型をとるため)
③検査結果と治療内容の説明
上記の精密検査の結果を基に、どのような形で矯正が進んでいくのかシミュレーションを作らせていただきます。
治療内容や治療期間、治療計画の説明を行い、問題が無ければアライナーの発注を行います。
歯型をとってから治療終了までのすべてのアライナーが歯医者に届くまでに、約1~2ヶ月かかります。(個人差があります)
④定期的な通院
1日の装着時間を守りながら、治療の段階に合わせて新しいアライナーに交換していきます。
最初は月1回の来院、経過を見ながら徐々に2~3ヶ月に1回程度の通院でも可能になります。
矯正中は一時的に虫歯のリスクが高くなるため、定期的にクリーニングで通っていただき、その都度進行具合・アライナーフィットのチェックをさせていただきます。
抜歯や調整等は適宜行います。
⑤保定期間
インビザラインの治療期間は個人差がありますが、通常は1~3年程度で終わります。
治療計画通りに最初に作製したアライナーを全部使い終わった後に、シミュレーションデータと実際の歯の動きの比較、噛み合わせの確認を行います。
微調整が必要な場合は、追加のアライナーを作製し、治療を継続します。
シミュレーション通りで問題がない場合は、最後のアライナーを1~2か月装着した後に、保定期間に入ります。
矯正で動かした歯は、そのままにしておくと「後戻り」してしまうことが多いです。
そこで、リテーナー(保定装置)を2年程度装着して「後戻り」を防ぎます。
保定期間中の通院頻度は個人差がありますが、経過が良好な場合は3〜6ヶ月に一回程度です。
まとめ:インビザライン矯正は「インビザライン矯正認定医」がいる歯医者で受けよう
インビザラインのメリット・デメリット、治療の流れ、失敗しない歯医者の選び方などについて解説しました。
プルチーノ歯科矯正歯科東京院は、インザラインを中心とした矯正治療を行っております。
インビザラインの知識が豊富なインビザライン矯正認定医が無料矯正相談・治療ともに対応させていただきますので、インビザラインでキレイな歯並びを目指したい方はぜひご相談ください。