インビザライン
「笑うときに口元を隠してしまう」
「口を開けるのが恥ずかしい」
ガミースマイルとは、笑ったときに歯ぐきが3mm以上見える口元を指しており、日本人の約2割がガミースマイルといわれています。
ガミースマイルは、マウスピース矯正やワイヤー矯正などの矯正治療で治すことが可能です。
もちろん、ガミースマイルの原因によっては外科手術やボトックス注射が必要な場合もありますが、矯正治療で治せる症例もあります。
プルチーノ歯科東京院では、矯正治療とアンカースクリューを組み合わせた矯正治療を行っております。
今回は、ガミースマイルの原因やデメリット、当院が行う治療法などを詳しく解説していきましょう。
Contents
ガミースマイルとは?
ガミースマイルとは、口を大きく開けて笑ったときに、上顎の歯ぐきの露出が大きい口元のことです。
英語では「gummy smile」となり、「gummy」は「歯ぐきが見えている状態」を意味します。
歯ぐきが目立つことで知られるガミースマイルですが、何mm見えていたらガミースマイルといった明確な定義はありません。
一般的には、歯ぐきが3mm以上露出している状態がガミースマイルとされています。
ガミースマイルの方の笑顔は印象的で、元気ではつらつとした印象を与えることが多いです。
とはいえ、ガミースマイルをコンプレックスに感じる方もいらっしゃいます。
ガミースマイルの先天的な要因
ガミースマイルの先天的な要因は以下の4つです。
- 遺伝
- 歯の大きさや生えている向き
- 歯ぐきの長さ
- 上唇が薄い
以下で、それぞれの要因について詳しく解説していきましょう。
遺伝
骨格や顎の形・大きさは遺伝的要素が大きいため、ガミースマイルは遺伝することが多いです。
両親や祖父母がガミースマイルの場合、子どももガミースマイルになる可能性は高いです。
歯の大きさや生えている向き
歯の大きさや生えている位置が正常とされる範囲におさまっていない場合、ガミースマイルになることがあります。
上の前歯が長い場合や、上顎前突(出っ歯)の場合、上唇が押し上げられて下がりにくくなるため、ガミースマイルになります。
また、歯の面積が小さい場合もガミースマイルになりやすくなります。
相対的に歯ぐきの面積が大きくなり、目立つことが理由です。
歯ぐきの長さ
歯ぐきが原因で、ガミースマイルになるケースもあります。
特に、上の歯ぐきが縦長だったり、発達し過ぎて厚みがあったりする場合は、歯ぐきが露出しやすくなるでしょう。
上唇が薄い
ガミースマイルの方の中には、上唇が薄い方もいらっしゃいます。
歯ぐきを覆うだけの厚みがない場合は、ガミースマイルになってしまいます。
ガミースマイルの後天的な要因
ガミースマイルの後天的な要因は以下の3つです。
- 指しゃぶりや唇を噛むなどの癖
- 食生活
- 歯周病や歯槽膿漏
以下で、それぞれの要因について詳しく解説していきましょう。
指しゃぶりや唇を噛むなどの癖
指しゃぶりや唇を噛むなどの癖も、ガミースマイルの原因になります。
唇を噛むと、顎の成長が抑制され、出っ歯になりやすくなるからです。
下唇が下の歯列を奥へと押し込むことになるため、噛み合わせも悪くなります。
食生活
やわらかい食事ばかりしていると、下顎が発達しなくなるため、ガミースマイルになりやすくなります。
ガミースマイルの方は、下顎に比べて上顎が大きい方が多いです。
歯周病や歯槽膿漏
歯周病や歯槽膿漏が進行すると、出っ歯になり、その結果ガミースマイルになる可能性があります。
症状が出た場合は、早期治療を心がけることが大事です。
ガミースマイルのデメリット
ガミースマイルの症状を放置することで、以下のデメリット・リスクがあります。
- 見た目がコンプレックスになりやすい
- 口腔内を衛生的に保ちにくい
- 顎関節症が進行する可能性がある
以下で、それぞれのデメリット・リスクについて詳しく解説していきましょう。
見た目がコンプレックスになりやすい
前述のとおり、ガミースマイルは歯ぐきが目立つため、見た目のコンプレックスを感じる方もいらっしゃいます。
笑うときに口元を手で隠したり、ガミースマイルが気になって人前で話すことが苦手な方も少なくありません。
口腔内を衛生的に保ちにくい
上の歯ぐきが大きく露出しているガミースマイルは、歯ぐきが空気にさらされてしまうことから、口腔内が乾燥しやすくなります。
そのため、歯垢や食べかすを洗い流すだ液の分泌が少なくなりがちです。
だ液には殺菌作用もあるため、流れが悪くなると口腔内の細菌が増えて、口臭が強くなる可能性があります。
その結果、むし歯や歯周病になりやすくなるのです。
顎関節症が進行する可能性がある
出っ歯が原因のガミースマイルを放置すると、噛み合わせが悪化するのに伴って、顎関節症を引き起こす可能性があります。
顎関節症になると、口が開けにくくなる開口障害や、顎関節の痛み、肩こりや首こりなどの症状が出てきます。
ガミースマイルの治療法
ガミースマイルの治療法は、対応できる症状によって異なります。
- 治療法①:歯科用アンカースクリューを使った矯正治療
- 治療法②:矯正治療+外科治療
- 治療法③:ボトックス注射
- 治療法④:セラミック治療
元々は外科治療しか選択できませんでしたが、技術の進歩により、インビザラインやワイヤー矯正などの矯正治療でも治療できるようになりました。
治療法①:歯科用アンカースクリューを使った矯正治療
ガミースマイルの原因が歯並びの場合は、矯正治療を行います。
当院では、透明なブラケットとホワイトワイヤーを使った審美的なワイヤー矯正と、透明なマウスピース矯正「インビザライン」を行っています。
ワイヤー矯正やインビザラインを行うのと同時に、歯科用アンカースクリューと呼ばれる治療を併用することもあります。
歯科用アンカースクリューとは、直径1~2mm、長さ6~10mmのチタン製のねじのことです。
歯科用アンカースクリューを、歯ぐきに埋め込んで歯を動かす土台にすることで、治療しやすくなります。
歯科用アンカースクリュー矯正の手順
当院では、セファロレントゲンと歯科用CTで、歯科用アンカースクリューを埋め込む位置をしっかり定めることが可能です。(すべての歯医者でセファロレントゲンと歯科用CTを備えているわけではない点に注意してください)
歯科用アンカースクリューを埋め込む位置・方向が決まったら、患部の消毒・麻酔を行った後、ドライバーで埋め込んでいきます。
埋め込みは10分前後で終わり、強い痛みを感じる方は少なく、出血もほとんどありません。
矯正治療が終了したら、歯科用アンカースクリューを抜く施術を行います。
挿入時とは異なり、麻酔は不要です。
歯科用アンカースクリューを埋め込んだ穴は、数日でふさがります。
歯科用アンカースクリューを使うメリット
歯科用アンカースクリューを使った矯正治療は、矯正が終わった後に、歯並び自体が後戻りをしないのがメリットです。
スクリューを埋め込む位置や方向を自由に設定できることから、矯正装置のみでは難しかった歯の動かし方が可能になりました。
さらに、一度に複数の歯を動かせるため、治療期間の短縮につながります。
歯科用アンカースクリューを使うデメリット
歯科用アンカースクリューを使うデメリットは、術後数日間は違和感を感じやすいことです。
とはいえ、しばらくすると慣れてくる方が多いです。
治療法②:矯正治療+外科治療
骨格や歯の大きさ、生えている位置が原因のガミースマイルの場合、矯正治療で歯を正しい位置に移動させてから、以下の外科治療を行うこともあります。
- 歯槽骨整形術・歯冠長延長術(しかんちょうえんちょうじゅつ)
- 歯肉整形術
- 骨形成術・骨切り
歯槽骨整形術・歯冠長延長術
歯槽骨整形術とは、歯を支える骨である「歯槽骨」や「歯肉」を削って整える方法です。
術後に歯や歯ぐきが後戻りすることはありません。
歯肉整形術
歯肉整形術とは、歯肉全体の中から、歯に被さり過ぎている部分を切除する方法です。
歯肉の一部分を切除することで、歯肉に隠れていた歯の部分が露出するため、歯ぐきが目立ちにくくなります。
歯ぐきに原因があるガミースマイルの治療に効果的ですが、治療後に後戻りする可能性があります。
骨形成術・骨切り
重度のガミースマイルの場合は、歯ぐきを整形する処置を行うと同時に、上顎の骨を削って形や大きさを整える手術(骨形成術)や上顎の骨を切って形を整える「骨切り」が必要になることもあります。
治療法③:ボトックス注射
ガミースマイルの原因が唇(リップラインが上がり過ぎている)の場合は、ボトックス治療を行います。
ボトックス治療とは、無毒化したボツリヌス菌を小鼻の脇に注射する方法です。
ボトックス注射をすると、筋肉が麻痺して、上唇がめくり上がりにくくなります。
注射を打つだけの治療なので、短時間で済み、痛みもほとんどありません。
しかし、効果は永続的ではなく、定期的にボトックス注射を打つ必要があることから、根本的な解決にはなりません。
当院では、処置内容や症状によっては美容外科と連携してご対応する可能性もございますが、骨切り以外の外科処置およびボトックス注射に関しては、当院で行う予定としております。
治療法④:セラミック治療
遺伝などで生まれつき歯が小さい方の場合は、セラミック治療という方法もあります。
セラミック治療とは、歯を少しだけ削ってセラミックのシェルを貼り付けたり、歯を全部または多くの部分を覆うクラウンを被せたりする治療です。
歯肉整形術とセラミック治療を併用すると、歯ならび・歯の色や形・大きさを整えることが可能です。
まとめ
ガミースマイルとは、笑ったときに見える歯ぐきが3mm以上露出している状態です。
ガミースマイルの原因には先天的・後天的なものが複数あり、1つの要因を治療すれば治るケースもありますが、複雑にいくつかの要因が重なっていることもあるので、その人に合った治療法の提案が大事です。
当院では、解剖学的な知識および矯正治療の経験が豊富な「インビザライン矯正認定医」が、ガミースマイルの治療を担当させていただきます。
外科的処置やボトックス治療が適している場合は、当院にて処置を行う予定としております。
当院のガミースマイルの治療にご興味のある方は、まずは「無料矯正相談」でお話を伺えますと幸いです。
ご予約は「お電話」または「24時間WEB予約」から受けつけております。