インビザライン
「矯正歯科は虫歯になっても教えてくれないって本当?」「矯正中に虫歯になったら治療してもらえるの?」といったご不安を抱く方が多いと聞きます。
プルチーノ歯科東京院では、基本的に矯正治療前に虫歯・歯周病の検査と治療をおこないます。
とはいえ、矯正期間中に隠れた虫歯が見つかったり、虫歯になったりすることもあります。
当院では、定期的に精密検査をおこない、矯正治療中の虫歯の早期発見・早期対処に努めております。
虫歯を見つけた場合は、患者さんにお伝えした上で適切な処置をおこないます。
今回は、矯正歯科は虫歯を教えてくれないと言われる理由、当院がおこなう矯正期間中の虫歯の予防措置などについて解説していきましょう。
Contents
矯正歯科では虫歯になっても教えてくれないのか?
矯正歯科でも、患者さんが虫歯になったら当然お伝えします。
では、どうして「矯正歯科は虫歯を教えてくれない」といった事態になるのでしょうか?
考えられる理由5つを以下で解説します。
理由①:矯正治療前に虫歯治療をすることが多いから
矯正治療では、必ず最初に精密検査をおこない、患者さんの口腔内を詳しく検査します。
その際に、虫歯や歯周病が見つかれば、基本的に矯正治療前に治療します。
矯正治療中に、虫歯治療による詰め物などで歯の形が変わってしまうと、矯正器具を作り直さなければならないからです。(当然、治療期間も伸びます)
とはいえ、矯正治療で歯並びが整っていく中で、隠れていた虫歯が見つかることもあります。
「虫歯かも?」と思ったら、早めに相談しましょう。
理由②:矯正治療を優先させているから
矯正歯科では、主に歯の動きや全体的な歯並びを診ており、一般歯科ほど丁寧にむし歯をチェックしていない可能性があります。
心配な場合は、毎回の矯正医の診察の際に、虫歯があったかどうか確認するのがおすすめです。
理由③:歯のクリーニングを行わない矯正歯科もあるから
矯正歯科専門クリニックの場合は、歯のクリーニングなどの虫歯予防をおこなっていない場合もあります。
定期的にクリーニングを受けていない歯は、汚れで虫歯が見つけにくいです。
矯正歯科でも歯のクリーニングを重視しているところもあるため、カウンセリングの段階で確認しておくのがおすすめです。
理由④:目視では見つけにくい虫歯もあるから
目視で簡単に見つかればいいのですが、以下の虫歯はぱっと見ただけでは見つけにくい可能性があります。
- 詰め物や被せ物の下にできた虫歯(二次カリエス)
- 歯と歯の隣接面にできた虫歯
このような見つかりにくい虫歯は、レントゲン検査やマイクロスコープ、歯科用CTなどで確認する必要があります。
理由⑤:虫歯ではなく矯正中の痛みだから
個人差はありますが、矯正治療中に「痛み」を感じる場合があります。
特に「歯が動くとき」に痛みを感じやすく、圧迫感に近い違和感・痛みが多いです。
虫歯の痛みと区別がつきにくい場合は、担当医に相談しましょう。
プルチーノ歯科東京院の矯正治療中における虫歯の予防法
矯正治療中に虫歯が見つかり、神経の治療や歯周病の治療が必要になると、矯正治療自体がストップすることもあります。
治療期間が長引き、費用も増える可能性があるため、虫歯を予防することが大切です。
当院では、患者さんの矯正治療中のむし歯を予防するために、以下の2つの虫歯予防法を行っています。
- CAMBRAによるカリエスリスクの評価と予防
- GBT(EMSシステムによるパウダークリーニング)
以下で、当院がおこなう矯正治療中の虫歯の予防法2つについて詳しく解説していきましょう。
CAMBRAによるカリエスリスクの評価と予防
当院では、患者さんのプラークコントロールに力を入れております。
矯正精密検査時に、患者さんの唾液検査・食生活アンケートを行い、CAMBRAというシステムに沿って、カリエスリスクの評価と予防を行います。
実は、むし歯のなりやすさには個人差があります。むし歯になる理由を科学的に知るための検査がカリエステストです。
検査項目は以下の8つ(お子さんの場合)で、各項目をグラフ化して危険度を診断します。
- 唾液の緩衝能(酸性に傾いたお口の中を中性に戻す働き)
- 唾液の量
- むし歯の経験
- フッ素の使用状況
- プラーク(歯垢の蓄積量)
- 飲食の回数
- ラクトバチラス菌(むし歯を進行させる菌)の数
- ミュータンス菌(むし歯のきっかけを作る菌)の数
このようにカリエステストは、現在自分が抱えている問題点を知り、予防策を立てるのに非常に効果的です。
GBT(EMSシステムによるパウダークリーニング
当院では、矯正中の患者さんに「GBT(EMSシステムによるパウダークリーニング)」を行っています。
高圧のジェット噴射により微粒子なパウダーを歯に吹き付けることで、むし歯や歯周病の原因となるバイオフィルム、早期歯石、タバコのヤニなどのステイン(着色汚れ)などを隅々までキレイに除去することが可能です。
非接触で広範囲に効果があるため、「歯と歯の間」「歯周ポケットの中」など細かいすき間のバイオフィルムも除去できます。
従来のクリーニングでは少なからず歯を傷つけることがデメリットでしたが、GBTなら歯や歯肉を傷つけずにクリーニングすることが可能です。
エナメル質を全く傷つけずに歯面清掃でき、歯の表面がツルツルになるため、新たにプラークやステインが付着しにくい清潔な環境を保てます。
プルチーノ歯科東京院の矯正治療中におけるむし歯の対処法
当院では、基本的に矯正治療前に虫歯治療をします。
矯正治療中に虫歯が見つかった場合は、インビザラインであればひとまず応急処置として虫歯部分の除去を行い、強度のある材質で仮の蓋をします。
矯正が完了の目処が立つタイミングで、最終補綴物または充填物の治療計画を立て、保定前に完了させます。
矯正治療中にむし歯を早期発見するためにおこなっていること
定期的に、高精度口腔内3Dスキャナー「iTero element 5D (アイテロ エレメント 5D)」による近赤外線(NIRI)撮影で虫歯をチェックします。
iTeroで検査する大きなメリットは、通常は見つかりにくい「歯の隣接面のむし歯」のチェックができることです。
患者さんが矯正治療中に虫歯を予防するには?
患者さんご自身で虫歯を予防する方法として、以下の3つが挙げられます。
- 歯磨き指導を受ける
- 矯正装置を清潔に保つ
- 食事内容に気を付ける
以下で、さらに詳しく解説しましょう。
歯みがき指導を受ける
虫歯予防には、毎日のセルフケアが最も重要です。
具体的には、歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどで歯と歯肉を磨き、虫歯や歯周病の原因となるプラークを落としていきます。
長時間磨けばいいというわけではなく、正しい方法で歯1本、1本をすみずみまでみがくことが大切です。
矯正装置を清潔に保つ
矯正治療中は、食後の歯磨きを徹底しましょう。
ワイヤー矯正は、装置の表裏両面に汚れが溜まりやすいので、普段以上の丁寧な歯磨きで装置を常に清潔に保ちましょう。
歯ブラシだけでは装置と歯の間の食べかすを落としにくいため、歯間ブラシやタフトブラシも併用するのがおすすめです。
マウスピース矯正の場合は、マウスピースを正しく手入れ・保管することが大事です。
熱湯で洗うとマウスピースが変形するため、水やぬるま湯で洗いましょう。
汚れが不安な場合は、専用の洗浄剤で洗ってください。
食事内容に気を付ける
当院では、矯正中の食事指導もおこないます。
虫歯になりやすい食べ物をできるだけ避け、食べたらすぐに歯磨きをしましょう。
青菜など矯正装置に挟まりやすい野菜や、キャラメルやガムなど矯正装置にくっつきやすいお菓子にも注意が必要です。
虫歯になりにくい矯正方法なら、マウスピース型矯正「インビザライン」
虫歯になりにくい矯正方法なら、透明なマウスピース型矯正「インビザライン」がおすすめです。
インビザライン矯正では、患者さんご自身でマウスピースを取り外していただけます。
今まで通りに歯磨きができるため、ワイヤー矯正のように歯磨きがしにくいといったことはありません。
また、マウスピースの装着中は飲食ができないため、装置に食べかすが付着しません。
ただし、歯がマウスピースに覆われる分、唾液に触れられなくなり、唾液が持つ自浄作用が働きにくいといったデメリットもあります。
また、インビザライン矯正中に虫歯や歯周病になるほとんどの理由は、磨き残しがある状態でマウスピースを長時間着用したケースです。
マウスピースを着用する前に、フロスや歯間ブラシを使ってしっかり歯磨きをすることが大事です。
当院では「矯正治療中の虫歯予防」に力を入れております
プルチーノ歯科東京院では、基本的に矯正治療前に虫歯の検査・治療をおこないますが、治療中の虫歯予防対策にも尽力しております。
まず、カリエステストで患者さんが虫歯になりやすい原因を調べ、効果的な予防策を立てます。
さらに、定期的にGBTを受けていただくことで、従来のクリーニング法では難しかった歯の溝や歯と歯の間、歯周ポケット内のバイオフィルムやステインまで除去することが可能です。
矯正中に虫歯が見つかった場合は、速やかに患者さんにお伝えした上で適切に対処いたしますのでご安心ください。
当院の矯正治療にご興味のある方は、「お電話」または「24時間WEB予約」から「無料矯正相談」をお申込みいただけますと幸いです。