インビザライン
マウスピース矯正(インビザライン)では、ほんの少しだけ形の違うマウスピースを定期的に交換することで少しずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べて「痛みが少ない」と言われていますが、中には違和感や痛みを感じる方もいらっしゃいます。
とはいえ、事前に対処法を知っておけば万一痛くなっても速やかに対処することが可能です。
今回は、マウスピース矯正(インビザライン)によって生じる痛みの原因や対処法などについて詳しく解説していきましょう。
矯正治療に興味があるけれど「痛み」が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
マウスピース矯正(インビザライン)とは?
マウスピース矯正とは、薄くて透明な医療用プラスチック製のマウスピースを用いる矯正方法です。
マウスピース矯正の中で特に優れたシステムとされているのが、アメリカのアライン・テクノロジー社で開発された「インビザラインシステム」(以下インビザライン)です。
インビザラインで使用する薄いマウスピースのことをアライナーと呼びます。
インビザラインのアライナーはわずか0.5mmの厚さの透明ポリウレタンでできています。
そのため、装置を装着していることを他人に知られにくく、目立たずに矯正することが可能です。
アライナーはご自身で取り外せるため、食事や歯みがきの際には外していただけます。
装置を外さずに歯みがきをしなければならないワイヤー矯正に比べて、むし歯になりにくいのもメリットです。
マウスピース矯正(インビザライン)が「痛みを感じにくい」と言われる5つの理由
マウスピース矯正(インビザライン)がワイヤー矯正と比べて痛みを感じにくいと言われる理由は以下の6つです。
- ●弾力のあるやわらかい素材のアライナーだから
- ●デジタルデータを利用した精密な矯正方法だから
- ●弱い力で歯を少しずつ動かすから
- ●取り外して清掃できるためむし歯になりにくいから
- ●アライナーで咬合部分も覆うため上下の歯が直接接触しないから
- ●非抜歯矯正が得意だから
以下でぞれぞれの理由について詳しく解説していきましょう。
弾力のあるやわらかい素材のアライナーだから
インビザライン矯正で使用するアライナー(マウスピース)は、厚さ0.5mmのSmartTrack(スマートトラック)素材という強化プラスチックでできているため、粘弾性がありやわらかいのが特徴です。
ワイヤー矯正のような出っ張りもないため、お口の中を傷つけません。
デジタルデータを利用した精密な矯正方法だから
マウスピース矯正(インビザライン)では、アライナーを作るための歯型取りを歯科用光学3Dスキャナー「iTero element 」を使ってデジタルで行い、歯の1本1本の形状にフィットしたアライナーを作成します。
コンピューターで綿密に計算して作成するため、装着後に多少の違和感を感じてもすぐに慣れる方がほとんどです。
マウスピース矯正は弱い力で少しずつ歯を動かすから
マウスピース矯正では、アライナーの復元力を利用して、弱い力で少しずつ歯を動かしていきます。
マウスピース矯正の中でも知名度と信頼性が高い「インビザライン」では、1枚のアライナーで歯根膜と同じ長さの0.25mmしか動かないように設計されます。これは解剖学的に痛みを感じにくい最適な長さとされています。
また、ワイヤー矯正が歯の表側か裏側から片側に力を加えて動かすのに対し、マウスピース矯正は歯全体を包み込むようにして歯を動かします。そのため、歯にかかる負担を抑えることが可能になり、痛みも出にくくなります。
「マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも歯が動くのが遅いの?」と思う方もいらっしゃいますが、インビザラインではおよそ1カ月で4枚のマウスピースを使うため歯が1mm動きますが、ワイヤー矯正も1カ月に1mm程度と同程度です。
インビザラインの治療計画はコンピューターで緻密に計測されるため、目標の歯の位置まで最短距離と最短時間で動かすことができるのです。そのため、マウスピース矯正にかかる期間はワイヤー矯正などの従来の矯正方法と同じぐらいか、症例によっては早くなることもあります。
マウスピース矯正は取り外して清掃できるためむし歯になりにくいから
矯正治療中にむし歯や歯周病などになると、痛みが生じることがあります。むし歯や歯周病の治療のために矯正治療が中断したり、治療計画が変更になったりすることもあります。そのため、矯正治療中はむし歯や歯周病の予防が不可欠です。
マウスピース矯正では、1日の装着時間さえ守っていただければ、アライナーは患者さんご自身で取り外していただけます。
いつも通り歯みがきができますので、むし歯や歯周病になりにくい口腔環境を保つことが可能です。
対してワイヤー矯正は、基本的に装置は付けたままなので、歯みがきの仕方にコツがいります。
アライナーで咬合部分も覆うため上下の歯が直接接触しないから
マウスピース矯正ではアライナーで上下の歯の咬合部分も覆っているため、上下の歯が直接接触しないことも痛みが生じにくい理由の一つです。
マウスピース矯正は非抜歯矯正が得意だから
マウスピース矯正(インビザライン)は、大臼歯の遠心移動(奥歯の後方移動)などで歯を動かすスペースを作るのが得意なため、非抜歯矯正の適用範囲が広い矯正方法です。
従来の矯正方法よりも非抜歯で矯正できるケースが多いため、抜歯の痛みをできる限り避けたい方に向いています。
とはいえ、美しいEラインのためには抜歯をした方がいい場合もありますので、担当医とよく相談して決めましょう。
マウスピース矯正で生じる痛みの原因
マウスピース矯正はほとんど痛みを感じない方もいらっしゃいますが、中には痛みを感じる方もいます。
マウスピース矯正で生じる痛みの原因として以下の6つが考えられます。
- ●歯が動くときの痛み
- ●マウスピースを初めて装着したときの痛み
- ●マウスピースを交換したときの痛み
- ●マウスピースを取り外したときの痛み
- ●マウスピースの装置による痛み
- ●むし歯や歯周病による痛み
以下でぞれぞれの痛みの原因について詳しく解説していきましょう。
歯が動くときの痛み
マウスピース矯正に限ったことではなく歯列矯正は歯を動かす治療なので、歯が動くときにどうしても違和感や痛みが生じやすくなります。
マウスピース矯正では、マウスピースを装着したときに歯に弱い持続的な矯正力がかかります。
動かそうとする歯の周辺にぎゅーと締め付けられるような圧迫感がありますが、ずっと続くことはなく、通常は数時間~数日でおさまります。
マウスピース(アライナー)をはじめて装着したときの痛み
マウスピース(アライナー)をはじめて装着したときは、全く慣れていない状態なので軽い痛みや窮屈感を感じる方もいらっしゃいます。
また、食事などでしばらく取り外した後に装着すると、圧迫感を感じる方もいるようです。
少し時間が経過すれば、気にならなくなる方がほとんどです。
アライナーを交換したときの痛み
マウスピース矯正では、1~2週間ごとに新しいアライナーに交換して理想の歯並びへ近付けていきます。
新しいマウスピースに交換した直後は、現在の歯の位置と新しいマウスピースによって目指す歯の位置が大きく離れているため、動かしたい歯にかかる力が強くなります。そのため、圧迫感のある痛みを感じやすい状態です。
痛みは2〜3日ほどでおさまることが多く、最長でも1週間ほどで痛みがやわらぐことがほとんどです。
マウスピースの装置による痛み
マウスピース矯正で使うアライナーはそれぞれの口や歯の形に合うように精密に作られますが、歯ぐきにあたるへりの部分で口の中の粘膜や舌、唇を傷つけて痛みを伴うことがあります。
痛みがあることを伝えていただければ、歯ぐきにあたる部分を少しカットするなどして調整することが可能です。
また、マウスピース矯正では、歯の動きを早めるためにゴムかけをしたり、歯の動きを調整するためにアタッチメントと呼ばれる突起物を付けたりします。
これらのゴムかけやアタッチメントを行った直後は痛みが出ることがありますが、少し時間が経過すればおさまることが多いです。
むし歯や歯周病の痛み
矯正治療中は丁寧にブラッシングを行わないと、むし歯や歯周病になって痛みを生じることがあります。
むし歯治療で歯を削ると歯の形が変わってしまうため、新しくマウスピースを作り直さなければならないケースもあります。
マウスピース矯正で痛むときの対処法
マウスピース矯正で痛みが生じた場合は、以下の対処法を行ってください。
- ●担当医に相談する
- ●マウスピースを一時的に外す
- ●痛み止めを飲む
- ●固い食べ物を控える
以下でぞれぞれの対処法について解説していきましょう。
担当医に相談する
新しいアライナーに交換した際に痛みを感じるのは圧力で歯が動くからですが、我慢できないほどの痛みが長期間続く場合はまずは担当医に相談しましょう。担当医の指示で、一つ前のマウスピースに戻すことがあります。
マウスピースがきちんと装着されていないことによる痛みの場合は、チューイーを使うのも一つの手です。チューイーとはシリコン製の弾力があるチューブで、チューイーを噛むことで歯とアライナーを密着させられます。
マウスピースを少しの時間だけ外す
マウスピースの痛みが「眠れないほど痛い」「辛くて我慢できない」といった場合は、少しの時間だけマウスピースを外しましょう。
ただし長時間外したままにすると治療計画に影響が出る可能性がありますので、早めに歯医者を受診してください。
痛み止めを飲む
マウスピースの痛みをやわらげるために、痛み止めを飲むのもおすすめです。
マウスピース矯正は1日の装着時間を守らなければ計画通りに歯が動かないため、痛み止めを飲みながらマウスピースを装着した方がいい場合もあります。(時間の経過とともに痛みがやわらぐことがほとんどだからです)
ただし、市販の薬ではなく、担当医から処方された痛み止めを決められた頻度で服用するようにしてください。
固い食べ物を控える
矯正中は歯や歯根膜(歯の根の周りにある組織)が敏感な状態なので、なるべくやわらかい食事をとるようにしましょう。
特に、はじめてアライナーを装着した直後や、新しいアライナーに交換した直後は痛みを感じやすい状態です。
おすすめの食事は、おかゆやリゾット、煮込みうどん、セリー、蒸しパン、豆腐など。ステーキなどの肉料理やおせんべいが食べたい場合は、小さく切ったり割ったりしてから召し上がってください。
[プルチーノ歯科東京院ではインビザラインを使ったマウスピース矯正を行っております
プルチーノ歯科東京院では、インビザラインを使ったマウスピース矯正を行っております。
当院のインビザライン矯正の特徴は以下の3つです。
- ●豊富な知識と経験を持つ「インビザライン矯正認定医」が治療を担当
- ●インビザライン・ダイヤモンド・プロバイダーに認定
- ●歯科用3D光学スキャナー「iTero element 5D」を導入
以下でそれぞれの特徴について詳しく解説していきましょう。
豊富な知識と経験を持つ「インビザライン矯正認定医」が治療を担当
当院では、インビザライン矯正認定医がマウスピース矯正を担当させていただきます。
インビザラインの知識や経験はもちろん、矯正治療全般に深い知識を有しておりますので、患者さんお一人おひとりに合わせた治療をご提案することが可能です。
インビザライン・ダイヤモンド・プロバイダーに認定
プルチーノ歯科・矯正歯科 は、年間200症例以上(※)のインビザラインの歯科矯正治療実績が評価され、「インビザライン・ダイヤモンド・プロバイダー」に認定されています。
2022年3月でインビザラインの症例数が1,500症例を超えており、これまでの知識や経験を活かして難症例にも対応できます。
治療可能な症状かどうかわからず不安な方も、ぜひ1度お気軽にご相談ください。
歯科用光学3Dスキャナー「iTero element 5D」を導入
当院では、より精密な矯正治療のために歯科用光学3Dスキャナー「iTero element 5D」を導入しております。
スティック状のカメラをあてるだけで口腔内の状態を3Dデータとして精密に取り込むことができるため、従来のシリコンによる歯型取りでは難しかった細かな凹凸まで再現することが可能です。
矯正治療では信頼できる歯医者選びが重要です
矯正治療は通常1~3年と長期に渡る治療なので、担当医との付き合いも長くなります。また一度矯正治療を始めてしまったら、「やっぱり他院で診てもらいたい」「先生を変えて欲しい」というわけにもいきません。
長期に渡る矯正治療を成功させるためには、マウスピース矯正の知識・経験ともに豊富で、治療方針や目的がご自身と合致しており、なおかつ何でも相談しやすい信頼できる歯医者を選ぶことが必要です。
プルチーノ歯科東京院は「人生のターニングポイントになる歯医者」を目指しており、従来の「怖い」「痛い」といった歯医者のイメージを払拭して患者さんと二人三脚で治療を進めていきたいと考えております。
「マウスピース矯正は少し痛みがある場合もあると聞くから、この程度の痛みは気にする必要がないのかな?」などと勝手に自己判断したり痛みを我慢したりする必要はありません。不安に思うことは何でもご相談ください。
当院では「無料矯正相談」を行っております
プルチーノ歯科東京院では、矯正治療をご検討中の方を対象にした「無料矯正相談」を行っております。
まず初めにお口の中のどういった部分が気になるかなどの矯正についての問診票をご記入いただきます。
その後、お口全体のレントゲン撮影・口腔内のお写真・お顔の写真・歯科用光学3Dスキャナーでのスキャニングを実施。
それらを基に矯正についてお話させていただきます。(所要時間は1時間~1時間半ほどです)
最良の選択肢から最安の選択肢まで、全ての選択肢をメリット・デメリット・費用なども含めて説明することを徹底しております。
矯正中の痛みについても詳しくご説明いたしますので、ご不安な方はぜひ「無料矯正相談」でお話を伺えますと幸いです。
初診料・カウンセリング料・歯並びシミュレーションの全てが無料で、費用は一切かかりません。
まとめ:マウスピースの痛みが強い場合はインビザライン矯正認定医にご相談ください
マウスピース矯正における違和感や痛みは、矯正開始後2~3日以内には引いていくのが一般的です。
しかし「痛くて眠れない」「我慢できないほど痛い」という場合は、速やかに担当医にご相談ください。
プルチーノ歯科東京院では「痛みの少ない治療」をモットーに矯正治療を行っており。矯正治療を受ける方のお悩みに丁寧に対応します。
知識・経験ともに豊富なインビザライン矯正認定医がマウスピース矯正を担当させていただきますので、矯正中の痛みなどご不安な点は何なりとご相談ください。
まずは「無料矯正相談」でゆっくりお話をお聞かせいただけますと幸いです。
ご予約は「お電話」からはもちろん「24時間WEB予約」からも受け付けております。