インビザライン
「過蓋咬合(かがいこうごう)って矯正治療で治るの?」
過蓋咬合は、上の前歯が下の前歯を覆い隠すほど深い噛み合わせのことです。
下の前歯が上顎の歯茎に当たる、もしくは食い込むこともあるため、見た目以上に機能性のリスクが高い不正咬合です。
当院では、過蓋咬合は、透明なマウスピース矯正「インビザライン」で対応させていただくことが多いです。
透明なマウスピースを装着することで歯を動かす方法で、「目立ちにくい」「痛みが少ない」「取り外せる」などストレス少なく矯正治療を進めていただける矯正装置です。
今回は過蓋咬合の原因やデメリット、治療法などについて解説していきましょう。
Contents
過蓋咬合とは?
過蓋咬合(かがいこうごう)とは、奥歯で噛みしめたときに、上の歯が下の歯を覆い隠すほど深い噛み合わせのことで、「ディープバイト」と呼ばれることも。
通常、正面から見たときに上の前歯によって隠れる下の前歯は2〜3mm程度ですが、過蓋咬合の場合は半分以上隠れてしまっています。
とはいえ、他の不正咬合(ふせいこうごう)と比べると、見た目の不具合がわかりにくいため、若い頃から治療を考える患者さんはあまり多くありません。
過蓋咬合のデメリット
過蓋咬合の問題点は「歯並び」ではなく「噛み合わせ」で、主に以下のデメリットがあります。
- ■デメリット①:前歯や奥歯に過度な負担がかかる
- ■デメリット②:出っ歯やガミースマイルになりやすい
- ■デメリット③:顎関節症になりやすい
以下でそれぞれのデメリットについて詳しく解説していきましょう。
デメリット①:前歯や奥歯に過度な負担がかかる
過蓋咬合では、下顎の前歯が上顎の歯の前歯を突き上げるように当たります。
下の前歯が上の前歯の裏側の根元にあたるため、咬むたびに歯茎を刺激し、歯肉炎などの症状を引き起こすことがあります。
常に口内炎の症状があり、強い痛みを伴う場合もあるでしょう。
また、奥歯での接触が強くなるため、前歯や奥歯に過度な負担がかかります。
デメリット②:出っ歯やガミースマイルになりやすい
過蓋咬合の症状を放置すると、上の前歯が下の前歯に突き上げられて出っ歯になることがあります。
下の歯をすべて覆ってしまうほど上の前歯が伸びている場合は、ガミースマイルにもなりやすいです。
デメリット③:顎関節症になりやすい
通常、下顎は前後左右など自由な動きが可能ですが、過蓋咬合で下顎の運動に制限が加わることで、顎間接への負担が大きくなり顎関節症を引き起こしやすくなります。
過蓋咬合の人のすべてが顎関節症を引き起こすわけではありませんが、通常よりも確率が高くなるので注意が必要です。
デメリット④:捕獲物が取れやすくなる
補綴物とは、銀歯やブリッジ、入れ歯など人工の詰め物のことです。
過蓋咬合は奥歯の磨耗により深い噛み合わせになってくるため、補綴物に強い力がかかって取れやすくなってしまいます。
過蓋咬合の原因
過蓋咬合の主な原因は、以下の6つです。
- ■原因①:遺伝
- ■原因②:習慣
- ■原因③:上顎の過成長と下顎の成長不足
- ■原因④:歯の生え方
- ■原因⑤:乳臼歯の早期喪失
- ■原因⑥:重度のむし歯
以下でそれぞれの原因について詳しく解説していきましょう。
原因①:遺伝
遺伝とは、もともと顎の骨や歯の大きさ・バランスに偏りがあることで、過蓋咬合になったケースです。
この場合は、予防することはほぼ無理です。
原因②:習慣
習慣とは、舌癖(ぜつへき)や口呼吸など歯並びに悪影響を与える癖のこと。
以下のような癖がある場合は、過蓋咬合になりやすいです。
- ■口呼吸
- ■食いしばり、歯ぎしり
- ■指しゃぶり
- ■頬杖をつく
- ■唇を噛む
習慣が原因の場合は遺伝とは違って、MFTトレーニング(口腔筋機能療法)などを行なって悪癖を改善すれば、過蓋咬合の症状が軽減できる可能性があります。
原因③:上顎の過成長と下顎の成長不足
成長過程で、上顎が過度に成長したり、下顎の発達が未熟だったりした場合、過蓋咬合になってしまうースがあります。
お子さんの顎の成長を利用して矯正治療を行なえば、改善できる可能性があります。
当院では、出来る限り「取り外しのできる装置」を使って改善し、永久歯が生え揃った段階で成人治療を行います。
原因④:歯の生え方
歯が以下のような生え方をしている場合は、過蓋咬合の原因になります。
- ■上の前歯が前方に傾いている
- ■下の前歯が後方に傾いている
- ■上の前歯が伸びすぎている
- ■奥歯に十分な高さがない
原因⑤:乳臼歯の早期喪失
むし歯などが原因で乳歯の前歯を早期喪失すると、噛んだときに奥歯に負担がかかるため、噛み合わせが低くなり過蓋咬合になりやすくなります。
乳歯がむし歯にならないためには、食生活や歯磨きの管理が大切です。
原因⑥:奥歯のむし歯
奥歯のむし歯を放置して高さが低くなると、噛み合わせが深くなり、過蓋咬合になりやすくなります。
奥歯を抜歯して放置した場合も、同様です。
過蓋咬合の矯正治療は保険診療が可能な場合があります
過蓋咬合の矯正治療は、健康保険が適用されるケースがあります。
厚生労働省によって定められた先天性の噛み合わせの異常、上顎の過成長や下顎の成長不足など骨格的なことが原因の過蓋咬合なら、顎変形症の治療として保険診療が可能です。
骨格を改善する手術を行い、噛み合わせを改善する矯正治療も行います。
保険が適用されるのは基本的に重度の過蓋咬合であり、「見た目を美しくしたい」など審美目的の場合は適用されないことがほとんどです。
過蓋咬合の治療ならインビザラインがおすすめです
当院では、透明なマウスピース矯正「インビザライン」を使った過蓋咬合の治療を行っております。
インビザラインは「目立ちにくい」「痛みが少ない」「取り外せる」などメリットが多い矯正方法です。
以前はインビザラインでは軽度の過蓋咬合しか対応できませんでしたが、症例数が増えて幅広い過蓋咬合の症例に対応できるようになりました。
矯正治療の幅広い知識・経験を兼ね備えた「インビザライン矯正認定医」が治療を担当しますので、過蓋咬合でお悩みの方はまずは「無料矯正相談」でご相談いただけますと幸いです。
過蓋咬合の基本的な治療法
過蓋咬合の治療の基本は、奥歯の呈出(歯が出てくる方向へ伸ばす)と前歯の圧下(歯茎側に引っ込める)を行なって、噛み合わせを浅くする方法です。
インビザラインなら、マウスピースで歯の咬合面をしっかり覆うので、装着するだけで噛み合わせを浅くできます。
ディープバイト用バイトランプ
矯正治療では、歯列矯正をより確実に行うために歯の表面に歯の色と同じ「アタッチメント」と呼ばれる突起を付けて、歯の移動にかかる力を調整します。歯に直接付けるのではなく、マウスピースに付けるものです。
過蓋咬合には「ディープバイト用バイトランプ」と呼ばれる専用のアタッチメントがあり、奥歯で噛んだときに上の前歯が下の前歯を覆ってしまうほど深い噛み合わせで用います。
上の前歯の裏側にアタッチメントがついたマウスピースを着用することで、深い噛み合わせになるのを防ぎます。
舌癖や口呼吸が原因の過蓋咬合ならトレーニングも併用
下癖や口呼吸などが原因の過蓋咬合なら、舌の位置や口周りの筋肉を改善するMFTトレーニングを行なったり、鼻詰まりの原因を治療したりする必要があります。
ワイヤー矯正との併用
インビザラインとワイヤー矯正では、得意な歯の動かし方が異なります。
インビザラインだけでは難しい症例の場合は、ワイヤー矯正も併用することで幅広い症例に対応できるようになります。
当院のワイヤー矯正は、透明なブラケットと審美的なワイヤーを使用しているため、従来のシルバーの器具と比べて目立ちにくいのがメリットです。
骨格的なことが原因の過蓋咬合なら、外科矯正とインビザラインを併用することもあります。
インビザラインによる過蓋咬合の費用
インビザラインには全体矯正と部分矯正があり、軽度の過蓋咬合の場合は部分矯正を行なうだけで治療できることもあります。
「矯正治療はお金を貯めてから」とおっしゃる方が多いですが、歯は若い方が動かしやすい傾向にあるため、できれば早くスタートするのがおすすめです。
当院では、患者さんにできるだけベストなタイミングで矯正治療を始めていただけるように、クレジットカードやデンタルローンでの分割払いに対応しております。
インビザライン全体矯正 | 770,000円〜(毎月4,991円~の分割払いが可能、120回払い、ボーナス払い20回:ボーナス月加算16,224円/月) |
インビザライン部分矯正 | 片顎:330,000円~(毎月3,294円~の分割払いが可能、120回払い、ボーナス払いなし) |
矯正精密検査 | 55,000円 |
調整料(調整内容が必要な場合のみ) | 抜歯 1本5,500円 アタッチメントの付与/IPR 5,500円 アタッチメントの除去 5,500円 追加アライナー 9,900円 |
まとめ:過蓋咬合の治療ならインビザライン矯正認定医がいるプルチーノ歯科東京院にお任せください
過蓋咬合とは、上の前歯が下に前歯に深く被さっている状態です。
過蓋咬合を放置すると、顎関節症や歯周病などのリスクが考えられます。また、出っ歯やガミースマイルなど他の不正咬合の症状も伴っている可能性もあるので、早めに歯医者を受診するのがおすすめです。
当院では、矯正歯科の専門的な知識・経験を持つ「インビザライン矯正認定医」が過蓋咬合の治療を担当させていただきますので、ぜひ三田駅すぐの田町の「プルチーノ歯科東京院」にご相談ください。
矯正治療をご検討中の方向けに「無料矯正相談」を行なっておりますので、当院の過蓋咬合治療にご興味のある方は「お電話」又は「24時間WEB予約」からお申込みいただけますと幸いです。