一般歯科
歯医者さんで入れた銀歯を治したい!銀歯の特徴と白い歯にする治療法を解説!
25.02.14
カテゴリ:一般歯科
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歯科治療では、銀歯と言われる詰め物や被せ物を入れることがあります。
歯の見た目を気にされる方はとても多いので、銀歯になってしまって嫌だと感じた方もいるでしょう。
過去に歯の治療をして、突然銀歯になっていてびっくりした経験がある方もいるかもしれません。
当院ではもちろん説明後に被せ物や詰め物の治療をさせていただきますが、患者様自信が最適な治療を選択できるよう、今回は銀歯について、治療で入れた銀歯は治せるのか、白い歯にする治療法について詳しく解説していきます。
Contents
歯医者の治療で使う銀歯とは?
銀歯は、「金銀パラジウム合金」という金属を使用した、保険適用の被せ物・詰め物に使われるものです。色が銀色なので、「銀歯」を言われています。
銀歯のメリット
銀歯のメリットは、保険適用であることと、丈夫であることです。
安くて丈夫な歯を入れることができます。
金銀パラジウム合金は、丈夫な素材なので、割れたり欠けたりする可能性が低いです。
保険適用の範囲内では、プラスチック素材が含まれたCAD/CAM冠もありますが、丈夫ではありません。噛み合わせの強い奥歯などでは、強度のある銀歯の方が適しています。
銀歯のデメリット
金銀パラジウム合金は、実は世界の医療先進国ではもう使用されていません。
デメリットが多い点や、安全性が理由です。
▼劣化が起こる
銀歯は劣化が起こりやすい素材です。長く使用していると劣化します。
劣化によって金属の変形が起こります。また接着に使用するセメントも劣化してくるので、銀歯と歯質との間に隙間ができてしまうことがあります。
銀歯に歪みが生じて、汚れが溜まりやすくなったり、歯質と銀歯との間に隙間が生じると、そこから二次的に虫歯になってしまうリスクが高くなります。
▼見た目が目立つ
銀歯は、その名の通り銀色をしているので、お口を開けた時に目立つことがあります。
▼メタルタトゥーが出てしまうことがある
メタルタトゥーは歯茎に黒ずみが起きた状態です。銀歯を長期間使用していると、金属が唾液中に溶け出し、歯茎に黒く色素沈着を起こします。
位置によっては見た目にも目立ってしまいます。
▼金属アレルギーのリスクがある
銀歯は、金属アレルギーが起こりやすい素材です。唾液中に溶け出し、金属アレルギーの原因になることがあります。
白い歯にする方法
歯医者の治療で入れた銀歯は、白い歯に作り替えることができます。
自費治療で審美性の高いセラミック治療を選択できるほか、2024年現在では保険適用内でプラスチックが含まれた素材のCAD/CAM冠が選択できます。ただしCAD/CAM冠を入れるのには、噛み合わせの状態などの条件があります。
例えば、小さな範囲の詰め物であれば、コンポジットレジン充填(CR)という、歯科用のプラスチックを詰めて固める方法で治療ができますが、中程度以上の大きさになると、型取りをするタイプのインレー(詰め物)やクラウン(被せ物)にする必要があります。
銀歯を作り替える場合には、セラミック治療かCAD/CAM冠になる可能性が高いでしょう。
セラミック治療
セラミック治療は、セラミック素材の被せ物や詰め物を入れる治療です。
セラミックは、天然の歯のような透明感やツヤを再現することができ、審美性が非常に高いのが特徴です。白さや色合いも細かく決めることができます。
自費治療になりますが、耐久性も良く、ほとんど劣化しませんので、ケア次第で長く使うことができます。
また、被せ物の形や向き、大きさなどを調整して、歯と歯の隙間やわずかな歯並びのズレを治すことが可能です。
セラミックにはいくつかの種類があり、審美性を重視したオールセラミックや、耐久性を重視した丈夫なジルコニアがあります。
口腔内の状態に合わせて選択するのが良いでしょう。
CAD/CAM冠
CAD/CAM冠は、ハイブリッドレジンと言われる、歯科用プラスチックとセラミックを合わせた素材でできています。コンピューターで設計し、ハイブリッドレジンのブロックを削り出して作られます。歯と同じような白い色をしています。
近年、保険適用の範囲が広がっており、ほとんどの歯で使用することができます。
噛み合わせの状態によって、使用できない歯もあります。
セラミック治療とCAD/CAM冠の治療の違い
「白い歯」という共通点があるセラミック治療とCAD/CAM冠の違いを、様々な観点からみていきましょう。
素材の違い
セラミック治療では、全て陶器と同様の素材で作られた「オールセラミック」や、人工ダイヤモンドと言われる「ジルコニア」があります。
CAD/CAM冠は、ハイブリッドレジンと言われる歯科用プラスチックとセラミックを合わせた素材でできています。
審美性の違い
セラミック治療は、天然歯に近い透明感やツヤがあり、審美性がとても高いのが特徴です。
色調や白さも、細かく選択することができます。周囲の歯の色に合わせたり、希望の白さにすることができます。
一方、CAD/CAM冠はプラスチックが含まれているので、透明感は無く、のっぺりとした色味になりやすいです。色味は選択できますが、数種類の中から選択する形になります。
耐久性の違い
セラミックは、長期間使用してもほとんど劣化しません。変形や変色も起こりにくく、きちんとケアをすることで長期間にわたって使用することができます。
一方でCAD/CAM冠は、プラスチックが含まれた素材なので、経年による劣化が起こります。水分を吸収しやすい素材なので、使用していくうちに変形を起こしたり、変色が起きてきます。
二次虫歯のリスクの違い
セラミックは周囲に汚れがつきにくく、経年劣化による変形もほとんど起こらないので、歯質とセラミックの隙間から二次虫歯になるリスクが低いです。
一方でCAD/CAM冠は、劣化による変形や材質の変化により、汚れが溜まりやすくなると、二次虫歯のリスクが高くなります。
費用の違い
セラミックは自費治療のため、比較的高額です。費用の相場は1本あたり8万円〜18万円程度で、当院でも同程度の金額で患者様に提供しています。
一方でCAD/CAM冠は、保険適用の3割負担の場合で、6,000円前後です。
セラミック治療をおすすめする理由
セラミック治療とCAD/CAM冠を比較すると、費用面以外では、セラミック治療の方が、メリットが多いのがわかります。
審美性・耐久性が高く、二次虫歯のリスクが少ないという点で、歯の健康面でもセラミック治療がおすすめです。
費用が高額になるので、「銀歯を全て白い歯にやり替えたい」というような場合は、トータルの治療費を考えた上で、治療の選択をするのが良いでしょう。
当院では、患者様のお口の状況をみせていただいた上で、ご希望を聞きながら、ベストな治療法をご提案させていただきます。
当院で行なっている治療の紹介
当院では、虫歯治療などの一般歯科診療のほか、今回ご紹介したセラミック治療などの審美歯科治療も行っています。
「歯をキレイに見せたい」という患者様には、矯正治療やホワイトニング、クリーニングもおすすめしています。
セラミック治療できれいな歯になった後は、できるだけ長く使用できるように、虫歯予防や歯周病予防など、クリーニングをしながらメンテナンスをさせていただきます。
<当院の診療科目>
一般歯科・矯正歯科(成人矯正)・小児歯科(小児育成矯正・食育指導)・口腔外科・インプラント・予防歯科・歯周病治療・審美歯科・ホワイトニング
治療内容でご相談や心配なことがある場合には、歯科医師やスタッフにお気軽にお尋ねください。