一般歯科
【田町駅で歯ぎしり治療の歯医者】マウスピース(ナイトガード)など治療法について詳しく解説!
24.02.02
カテゴリ:一般歯科
むし歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)以外にも、お口の中のトラブルを起こす原因があるのを知っていますか?
それは、歯ぎしりや食いしばりなどの「力」です。
上下の歯が長時間接触すると、余計な力がかかって歯が欠けたり抜けたりする原因になるのです。
今回は、歯ぎしりの原因やお口の中・全身に及ぼす影響、プルチーノ歯科東京院の歯ぎしり治療の内容などについて詳しく解説していきましょう。
Contents
歯ぎしりとは?
寝ている間、又は起きているときに、無意識に上下の歯を強くこすりあわせてしまう癖を総称して「歯ぎしり」といいます。
正常な状態では、食事のときを除いて、上下の歯と歯の間に常に数mm程度の隙間があいているのが通常です。
ところが、最近は歯ぎしりをする人が増加傾向にあります。人はストレスを感じると、無意識に歯ぎしりすることがあるのです。
歯ぎしりを続けると、歯の外側にあるエナメル質をすり減らしてしまったり、歯周組織を圧迫して歯周病を引き起こしたりします。
そもそも、ストレスは免疫力低下を招き、むし歯や歯周病が悪化する原因となります。自分なりのストレス発散方法を見つけて上手に発散することも大切です。
歯ぎしりの自覚症状がない人が多い理由
実は、歯ぎしりをしているのに自覚症状がない人が多いです。
歯ぎしりをする人の半分以上は、音がしないからです。
そのため、本人だけでなく周囲の人も歯ぎしりに気が付かないこともあります。
歯ぎしりの主な種類
歯ぎしりは、主に以下の3種類に分類されます。
- グランディング(Grinding)
- クレンチング(Clenching)
- タッピング(Tapping)
グランディングとタッピングは、音がするので家族やパートナーなど周囲から指摘されることもありますが、クレンチングは音がしないので自覚していない方が多く、発見が遅れやすいのが特徴です。
グランディング
グランディング(Grinding)とは、上下の歯をこすり合わせる症状です。
通常は睡眠時に無意識に行われることが多く、隣で寝ている人には「ギュリギュリ」ときしむような音が聞こえます。
歯を横に強くこすり合わせるため、歯の咬合面がすり減ったり、歯のひび割れの原因になったり、詰め物や被せ物が取れやすくなったりするのが特徴です。
クレンチング
クレンチング(Clenching)は、上下の歯を強く噛み締めるタイプの歯ぎしりです。
就寝中だけでなく、昼夜問わず無意識に食いしばる癖がある方もいらっしゃいます。
音がしないため、無自覚な方も多いです。
歯や周囲の筋肉に負担をかけるため、歯の変形、顎関節症、頭痛、肩こりなどが起こることがあります。
タッピング
タッピング(Tapping)とは、上下の歯をカチカチと接触させる動きのことを言います。
他の歯ぎしりのタイプと比べると、歯や筋肉へのダメージは少ないです。
副鼻腔炎や歯周病などによって引き起こされることが多く、痛みや違和感を感じる場合があります。
歯ぎしりの原因
歯ぎしりのメカニズムや原因ははっきり解明されていませんが、主に以下の3つが原因だと考えられています。
- ストレス
- 歯並びや噛み合わせ
- 睡眠時無呼吸症候群
以下で、それぞれの原因について詳しく解説していきましょう。
ストレス
ストレスや不安があると、無意識のうちに筋肉の緊張が起こって歯ぎしりが引き起こされることがあります。
ストレスを発散させるために、歯ぎしりをしてしまう方もいらっしゃいます。
自分なりにストレスの解消方法を習得することで、歯ぎしりの予防に繋がることもあります。
歯並びや噛み合わせ
歯並びや噛み合わせが悪い場合は、上下の歯にかかる力が均等に分散されず、特定の歯にのみ強い力が加わります。
その結果、咬筋(咀嚼筋)が緊張し、歯ぎしりの原因になることがあります。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、寝ているときに呼吸が止まるため、呼吸が浅くなります。
一方、歯ぎしりは呼吸が浅くなると起こりやすいため、睡眠時無呼吸症候群と歯ぎしりの間には関連性があると考えられています。
睡眠時無呼吸症候群は、自覚症状がないことが多く、気付いていらっしゃらない方がほとんどです。
歯ぎしりのリスク
歯ぎしりのリスクとして主に以下の4つが考えられます。
- 睡眠の妨げになる
- 歯の噛み合う面がすり減る
- 歯周病への影響
- 顎関節への影響
以下で、それぞれのリスクについて詳しく解説していきましょう。「たかが歯ぎしり」と思って放置するのは危険です。
睡眠の妨げになる
グランディングとタッピングは音がするので、家族やパートナーなど一緒に寝ている人の睡眠の妨げになることがあります。
ストレスや不眠に繋がると、関係性悪化の原因になるかもしれません。
歯の噛み合う面がすり減る
歯ぎしりや食いしばりには、体重以上の大きな力が歯や顎に無意識にかかっていると言われています。
そのため、歯ぎしりが慢性化すると、上下の歯の咬合面がすり減って平らになります。
歯がひび割れたり、詰め物・被せ物が取れたり、歯の根元部分が欠けたりすることも少なくありません。
歯周病への影響
歯ぎしりで強い力が加わると、歯だけでなく歯周組織にも負担がかかります。
歯に衝撃が加わるたびに、歯ぐきや周囲の骨にダメージを与えてしまうのです。
その箇所に既に歯周病を発症している場合は、病状の進行速度が早くなってしまいます。
顎関節への影響
歯ぎしりをすると、顎関節や周囲の筋肉にも大きな負担がかかります。
これが原因で、顎関節症を発症することがあります。
インプラントへの影響
歯ぎしりによる強い力は、インプラントにも影響します。
インプラントがまだ骨と結合している段階で歯ぎしりを行うと、インプラントが脱落する可能性があります。
また、インプラントの上部構造(セラミックなどの被せ物)が欠けたり、ネジがゆるんでぐらつく原因となります。
肩こりや頭痛
歯ぎしりをすることで、歯や顎だけでなく、頭や首・肩の筋肉まで緊張状態となり、慢性的な頭痛や首の痛み・肩こりなど全身の症状に繋がることもあります。
歯ぎしりのセルフチェック
睡眠時に行っているなどの理由で無自覚な場合が多い歯ぎしりですが、以下の簡単なチェックポイントがあります。
【歯ぎしりのセルフチェック】
- □歯が全体的にすり減って先端が平らになっている
- □歯ぐきとの境目あたりの歯がくさび状に欠けている
- □冷たいものが歯にしみる
- □舌の縁に歯を押し付けたようにくぼみがある
- □頬の粘膜に筋状の咬み痕が残っている
- □下あごの裏側に骨の出っ張り(隆起)がみられる
- □治療で入れた詰め物や被せ物がすぐに外れる
上記のような症状があると歯ぎしりや食いしばりを行っている可能性が高いです。
プルチーノ歯科東京院の歯ぎしりの治療法
プルチーノ歯科東京院の歯ぎしりの治療法は、主に以下の3つです。
- ストレスの緩和・質の良い睡眠
- スプリント療法
- ボトックス注射
以下で、それぞれの治療法について詳しく解説していきましょう。
ストレスの緩和・質の良い睡眠
歯ぎしりはストレスによって引き起こされることが多いため、まずはストレスを溜めないこと、ストレスの発散が重要です。
また、歯ぎしりは眠りが浅い状態で起こりやすいので、熟睡できるように心掛けることも大切です。
スプリント療法
スプリント療法とは、就寝時に「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを着用する方法です。(保険適用あり)
睡眠中の歯ぎしりは意識してやめることはできないため、マウスピース(スプリント)で歯ぎしりによる歯や歯ぐき・顎関節への負担を減らすのが目的です。
ボトックス注射
歯ぎしりは、噛む筋肉である咬筋や側頭筋が過緊張を起こして通常の8倍もの力がかかると言われているので、筋肉をリラックスさせる治療が効果的です。
欧米では歯ぎしりの治療にボトックス注射を行うことが多いですが、日本ではまだあまり浸透していません。
当院では、提携の美容外科でボトックス注射を受けていただけます。
歯ぎしりの治療の流れ
プルチーノ歯科東京院の歯ぎしりの治療の流れは、以下の通りです。
- カウンセリングと各種検査
- マウスピース(ナイトガード)の作製
- 定期的なフォローアップ
以下で詳しく解説していきましょう。
カウンセリングと各種検査
まずは、歯ぎしりの症状や損傷の程度の確認のため、カウンセリングと診断を行い、現在のお口の状態をチェックしていきます。
歯ぎしりの原因や適切な治療法を判断するために、必要な各種検査やレントゲン撮影を行う場合もあります。
マウスピース(ナイトガード)の作製
むし歯などの問題がない場合は、歯型を取り、マウスピース(ナイトガード)を作製します。
その他の治療法の提案
歯ぎしりの状態によっては、ナイトガード以外の治療法も必要な場合があります。
患者さんに適した治療計画をご提案させていただき、その内容や予想される結果についてもご説明します。
マウスピース(ナイトガード)の調整
マウスピース(ナイトガード)の正しい装着方法についてご説明します。
マウスピース(ナイトガード)が快適な付け心地になるように微調整します。
定期的なフォローアップ
歯ぎしりの治療は、一度だけで終わるものではなく、経過観察が必要です。
定期的なフォローアップを実施し、必要に応じてマウスピース(ナイトガード)の調整や治療法の提案なども行います。
歯ぎしり治療の費用
歯ぎしり治療の費用の目安は3,000円~5,000円程度(保険適用、3割負担の場合)です。
まとめ:歯ぎしりにお悩みの方は当院にご相談ください
プルチーノ歯科東京院では、カウンセリングや各種検査、ストレス緩和の指導、マウスピース(ナイトガード)を使ったスプリント療法など様々な歯ぎしり治療を行っております。
歯ぎしりにお悩みの方、歯ぎしりによる症状に思い当たるところがある方は、ぜひ当院にご相談ください。
ご予約は、「お電話」はもちろん、24時間いつでもご予約可能な「Web予約」からも可能です。