一般歯科
三田で顎関節症(がくかんせつしょう)に悩む人必見!原因や症状、治療法についてプルチーノ歯科・矯正歯科 東京院が解説
23.10.30
カテゴリ:一般歯科
顎関節症(がくかんせつしょう)は「顎からカクカク音がして違和感を感じる」「顎が疲れる」「顎が痛くて口が開けられない」といった顎の違和感・痛みが特徴的な病気です。
顎関節症は女性に多く、20~50代で発症することが多いと言われています。
軽症の場合はセルフケアで快方に向かいますが、中には重症化する方もいらっしゃるので注意が必要です。
今回は、顎関節症の具体的な症状や原因、治療法などについて解説していきましょう。
Contents
顎関節症とは?
顎関節症とは、口を開けたり閉じたりしようとしたときに、「口が開けにくい」「耳の前あたりが痛む」「顎を動かすと耳の前あたりでコキンと音がする」などの症状があらわれる病気です。
一般的に、大人は縦に指が3本入るぐらい口を開けられますが、急に口が4㎝以上開けられなくなったら顎関節症が疑われます。
顎関節症における以下の3つの主要症状のうち、少なくとも1つ以上を有することが顎関節症と診断される基準となっています、
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- ■顎関節や咀嚼筋(そしゃくきん)の痛み
- ■顎関節の雑音
- ■開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする障害
以下の症状がある方は顎関節症かもしれません
顎関節症は、耳の前にある顎関節や骨、筋肉、靭帯の構造バランスが崩れることで起こる病気です。
以下の症状があらわれたら、顎関節症かもしれません。
- ・顎関節や周辺組織に違和感・痛みがある
- ・口を動かしたり、噛みしめたりすると、顎関節が痛い
- ・口を開けたり閉じたりすると「カキン」「コキン」と音がする
- ・口を開けたり閉じたりするのが困難に感じる
- ・口を大きく開けられない
- ・口を左右に動かしにくい
- ・原因不明の頭痛・首や肩の凝り・耳の痛み・耳鳴りなどがある
顎関節症のリスク
顎関節症を放置した場合は以下のリスクがあります。
- ■顎関節だけでなく全身に影響が出ることもある
- ■痛みや音でストレスが溜まる
- ■噛み合わせが悪化して食事がしにくくなる
以下で詳しく解説していきましょう。
顎関節だけでなく全身に影響が出ることもある
顎関節症をそのまま放置すると、顎だけでなく頭や顔面、首などにも痛みが生じ、全身のゆがみに繋がることもあります。
症状が重い人は、うつ状態や自律神経失調症、睡眠障害などが起こったりするケースもあります。
痛みや音でストレスが溜まる
痛みや音でストレスが溜まることもあります。
噛み合わせが悪化して食事がしにくくなる
顎関節症を放置すると、口が開けにくくなったり、噛み合わせが悪化したりして食事がとりにくくなることも考えられます。
顎関節症の原因
顎関節症の原因はさまざまな因子が絡み合っているとされていますが、主に以下の5つが原因で起こりやすくなります。
- ■普段悪い姿勢や癖
- ■歯ぎしり・食いしばり
- ■歯並びや噛み合わせ
- ■ストレス
- ■上顎と下顎のバランス
以下でそれぞれの原因について解説していきましょう。
普段の悪い姿勢や癖
足を組みながら猫背でデスクワークをしたり、寝転んでテレビを見たりするなど悪い姿勢で長時間過ごすと、顎関節に大きな負担がかかります。
「頬杖をつく」「固い食べ物を食べる」「大口を開ける」などの日常的な癖も、顎に不調和を生じさせる原因になります。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりを含めた上下の歯を持続的に接触させる癖のことをTCH(Tooth Contacting Habit)と言って、直した方がいい癖とされています。
歯ぎしりや食いしばりなどで上下の歯を長時間接触させていると、余分な力がかかって歯が欠けたり抜けたりする原因になるからです。
TCHは、強い緊張があるとき、ストレスが大きいときに出やすくなります。
歯並びや噛み合わせ
歯並びや噛み合わせが悪いと、通常以上の力が不自然にかかってしまいます。
噛み合わせが整っていれば上下垂直にバランス良く力がかかりますが、上下の歯が上手く噛み合っていなかったり歯が抜けていたりすると、噛み合わせがズレて顎関節に大きな負担を与えてしまいます。
ストレス
ストレスが原因で筋肉の緊張が起こり、顎関節症の症状が起こることもあります。
上顎と下顎のバランス
上顎と下顎の大きさのバランスが崩れていることで、顎関節症状を発症することもあります。
顎関節症の治療法
顎関節症の症状がごく軽い場合には特に治療をしなくても自然に治ることもありますが、不具合や痛みが日常生活に支障をきたす場合は治療を受けてください。
以前は顎関節症の原因は「噛み合わせ」という考え方が強く、歯を削って調整したり、矯正治療で歯並びを整えたりするのが主流でした。
しかし現在では、顎関節症は「治療」よりも「緩和」という考え方が主流なので、まずは咬合に影響しない「対症療法」や「運動療法」、「スプリント療法」などの保存療法を行います。
対症療法
痛みが強い場合には、まず非ステロイド系消炎鎮痛薬を投与します。
運動療法
顎関節症は、偏った噛み方や顎の使い方が原因で起こりやすくなります。
運動療法では、患者さんご自身に正しい筋肉の使い方を覚えていただき、筋ストレッチによって顎関節症の原因となっている運動機能を改善させていきます。
人差し指から薬指まで3本を縦にして口に入れた大開口の状態を、5秒間キープしてストレッチするのが効果的です。(※)
側頭筋や咬筋など噛む筋肉によって顎関節が圧迫されていることがあるので、こわばった筋肉をマッサージしていただくのも効果的です。
- ・側頭筋:こめかみあたり、耳の上の筋肉
- ・咬筋:エラあたりにあり、噛みしめるとプクっと膨れる筋肉
スプリント療法
顎関節症の治療は、噛み合わせによる負担を減らし、顎をリラックスさせることが大事です。
まず、日中は口腔をリラックスさせた生活を見直し、食いしばりは意識して直すように指導させていただきます。痛みが強い場合は、硬い食べ物は控えましょう。
睡眠中の歯ぎしりは、無意識下で行われるため直すのは難しいです。
そこで、顎関節への負担を軽減させるためにマウスピース(スプリント)を就寝中に装着していただき、上顎または下顎の全ての歯を覆って顎のズレを修正していきます。
マウスピースは歯を保護するだけでなく、食いしばりや歯ぎしりなどによる顎への負担も軽減できるため、顎関節症による違和感や痛みの改善が期待できます。
口が開かない・閉じない方は日中も付けてもらう必要性がありますが、大体は夜間のみの装着だけで大丈夫です。
費用の目安は3,000円~5,000円程度(保険適用、3割負担の場合)です。
ボトックス注射
スプリント療法でも改善しない場合には、筋肉のしこりであるトリガーポイントに直接ボトックス注射をすることもあります。(※)
筋肉の過度な緊張を取って顎関節症を和らげる方法で、欧米では一般的な治療法です。
日本では保険適用外なので、まだあまり浸透していません。
まとめ:顎関節症でお悩みの方はプルチーノ歯科東京院にご相談ください
顎関節症は、軽度なら自然に治ることもありますが、悪化すると顎だけでなく全身の痛みに繋がったり、口を開けにくくなり食事がしにくくなったりします。
プルチーノ歯科東京院では、顎関節症の治療として、対症療法や運動療法、スプリント療法などを行っております。
当院の顎関節症の治療にご興味のある方は、「お電話」または「24時間WEB予約」からご予約ください。