PMTC
「毎日歯みがきしているのにどうしてむし歯になるのだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?
キレイに磨いているつもりでもむし歯になるのは、歯と歯の間や歯の細かい溝などに磨き残しがあるからです。
定期的にPMTC(ピーエムティーシー/プロによる機械的歯面掃除)を受ければ、むし歯や歯周病になる確率を大きく下げられます。
「歯のクリーニングは高い」といった印象があるかもしれませんが、当院のPMTCは1回5,500円(税込)で3~4カ月に1回程度で効果があります。
年を重ねてもご自身の歯で美味しく食事をするためにも、PMTCを始めてみませんか?
今回は、PMTCのメリットや歯のクリーニングの重要性などについて解説していきましょう。
Contents
予防歯科と歯のクリーニング
一昔前までは、歯が痛くなってから歯医者に行くのが普通でした。
しかしむし歯治療を繰り返すことは、歯に負担をかけ、歯の寿命を短くしてしまいます。
予防歯科とは、むし歯や歯周病にならないように日頃から適切なケアをするという考え方です。
どんなにキレイに歯を磨いていても、歯と歯の間や歯と歯肉の間など磨き残しはあるものです。
むし歯や歯周病を防いで歯を失わないようにするには、毎日の歯磨き(セルフケア)とプロによるケア(歯科検診、クリーニング)の両方が大切です。
歯のクリーニングは、主に保険診療のクリーニングとPMTC(プロによる機械的歯面清掃)の2種類があります。(当院ではPMTCより歯を傷つけずに歯石や歯周ポケットの汚れを除去するクリーニング方法であるGBTも行っております)
世界で最も予防医学が進んでいるスウェーデンでは、国民の大半が定期的にPMTCを受けており、日本と比べて多くの人が年を重ねても自分の歯をたくさん残しています。
PMTCとは?
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」の略で、毎歯科医師や歯科衛生士などの専門家による歯のクリーニングのことです。
PMTCでは、自分で行う歯磨きでは落ちない汚れ(バイオフィルム)を専門的な機械で除去すると同時に、フッ化物入り研磨剤で歯の表面を磨いて汚れがつきにくい状態にします。
バイオフィルムとは?
PMTCの主なターゲットは、バイオフィルムです。
バイオフィルムとは、歯の周りに付着する細菌(ミュータンス菌など)の塊のこと。
バイオフィルムは、異物の侵入を拒否する性質があるため、歯磨きぐらいでは絶対に落ちません。
歯磨き剤の抗菌成分もはねのけるので、専用の器具や薬剤を使って落とす必要があります。
バイオフィルムを除去する手段として、最も有効と考えられているのがPMTCです。
PMTCの効果
PMTCを受けると、以下の5つの効果が期待できます。
- ■むし歯の予防
- ■歯質の強化
- ■歯周病の予防と改善
- ■歯本来の自然な白さを取り戻せる
- ■口臭を防ぐ
以下で、PMTCにおけるそれぞれの効果の詳しい内容について解説していきましょう。
むし歯の予防
PMTCでは、細菌の塊のバイオフィルムを破壊し、歯垢を除去します。
歯だけでなく、歯肉に付いた歯垢も除去します。
汚れが再付着しにくいように歯面清掃を行い、フッ素塗布も施すので、むし歯を予防することが可能です。
歯質の強化
PMTCで歯に塗布するフッ素には、歯の再石化を促す働きがあります。
歯面清掃などで歯の表面の歯垢を除去してからフッ素を塗布することで、効果を高めています。
歯周病の予防と改善
歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットは、汚れが溜まりやすく、深い溝なので歯ブラシも行き届きにくいです。
PMTCを定期的に行い、歯周ポケットの歯垢や歯石を除去することで歯肉が引き締まり、歯周病予防や改善につながります。
歯本来の自然な白さを取り戻せる
PMTCでは、毎日のセルフケアでは落としにくいコーヒーやワイン、茶渋、タバコのヤニなどの着色汚れも除去することが可能です。
歯本来の自然な白さや光沢を取り戻すことができ、審美性が向上します。
口臭を防ぐ
口臭の主な原因は、むし歯の原因である歯垢が原因です。
PMTCで歯垢を隅々まで取り除けば、口臭の予防や改善につながります。
PMTCの注意点
むし歯や歯周病の予防に効果的なPMTCですが、以下の2つの注意点もあります。
- ■歯を白くする施術ではありません
- ■自費診療(保険適用外)です
以下で各注意点について詳しく解説していきましょう。
歯を人工的な白さにする施術ではありません
PMTC(歯のクリーニング)とホワイトニングは、治療の目的や歯の色への影響が異なるため、混合しないように気を付けましょう。
PMTC(歯のクリーニング)は歯本来の自然な白さを取り戻せますが、ホワイトニングのような人工的な白さにはなりません。
治療内容 | 治療の目的 | 歯の色への影響 | 保険適用か | |
歯のクリーニング | 歯垢や歯石を取り除く | 歯や歯ぐきの健康を保つ | 歯が持つ本来の色に近づけられる | 一部保険適用 |
歯のホワイトニング | 科学的に歯を白くする | 見た目の美しさを向上させる | 歯を元々の色より白くする | 自費治療 |
自費診療(保険適用外治療)です
歯のクリーニングには、保険適用のクリーニングもありますが、PMTCは保険適用外の自費診療です。
当院のPMTCは1回5,500円(税込)です。
PMTCがおすすめの人
PMTCがおすすめの人は以下の人です。
- 歯科治療ではなく、歯磨きのサポートをして欲しい人
- 矯正治療中の人
- 被せ物が入っている人
- ステイン(着色汚れ)が付きやすい人
以下で詳しく解説しましょう。
歯科治療ではなく、歯磨きのサポートをして欲しい人
PMTCは、むし歯や歯周病がないけれど、歯磨きのサポートをして欲しい人におすすめです。
プロならではの器具を使って細部まで汚れを落としてくれるので、定期的に受けることで、口腔内を良好な状態に保てます。
矯正治療中の人
矯正中は器具を歯に付けているので、汚れを取り除くことが難しいです。
特に自身で取り外せないワイヤー矯正の場合は、PMTCで定期的に装置の周りの汚れを除去するのがおすすめです。
被せ物が入っている人
被せ物が入っている歯はセルフケアでは磨きにくいので、専門的なケアが必要になってきます。
ステイン(着色汚れ)が付きやすい人
コーヒーや紅茶、ワインを日常的に摂取するなど、ステイン(着色汚れ)が付きやすい人にもPMTCはおすすめです。
PMTCに関するよくある質問
Q:痛みはありますか?
やわらかいゴムのカップや特殊な清掃機具を使うため、むし歯治療とは違って痛みやストレスはありません。
あまりの気持ちよさにうとうとされる方もいるほどです。
万が一痛みを感じる場合には、麻酔を施すことも可能ですので、ご遠慮なくおっしゃってください。
PMTCの後は、歯の表面がツルツルになり爽快感を感じていただけるかと思います。
Q:どれぐらい時間がかかりますか?
PMTCの所要時間は患者さんによって異なりますが、大体30分~1時間程度です。
メンテナンスとしてのPMTCは1回で終了します。
Q:どれぐらいの頻度で通ったらいいですか?
患者さんのお口の中の状態によって異なりますが、一般的には3~4カ月に1回程度の頻度で大丈夫です。
PMTCの頻度は、患者さんのお口の中の状況にあわせてオーダーメイドプランを提供することも可能です。
PMTCの治療費
当院では、PMTCは自由診療になります。
以下は、保険診療のクリーニングとPMTCの目的、治療内容、所要時間、料金について比較した表です。
目的 | 治療内容 | 所用時間 | 料金 | |
保険診療のクリーニング | 治療 | 歯石取りが中心 | 1回30分程度(歯医者によって異なる) | 3割負担で3,000円程度 |
自由診療のクリーニング(PMTC) | 予防・審美 | 歯石取り以外に研磨・みがき上げもおこなう | 1回1時間程度(歯医者によって異なる) | 5,000~20,000円(歯医者によって異なる) ※当院の料金は5,500円(2023年1月時点) |
当院ではPMTCより歯を傷付けずにクリーニングできるGBTも行っております
GBTとは、従来のPMTCとは違った、むし歯の原因であるバイオフィルムを除去できる新しいシステムです。
PMTCより歯を傷つけずに歯石や歯周ポケットの汚れを除去できるクリーニング方法で、歯に負担が少ない高精度の超音波スケーリングとマイクロ粒子パウダーを使用します。
歯周病予防やメンテナンスが目的です。
■GBTの料金
年間コース(月1回) | 2,000~5,000円(内容によって異なる。保険診療やパウダー代も含む) |
単発 | 5,000~10,000円(保険診療やパウダー代も含む) |
まとめ:PMTCやGBTを受けたい方は当院にお任せください
歯の治療を繰り返すと、歯が弱くなって欠けたり割れたりしやすくなり、最終的に抜歯に至ることもあります。
可能な限り歯を削る回数を減らすことが、歯の寿命を延ばすことにつながるのです。
プルチーノ歯科東京院では、歯科医師や歯科衛生士などプロによる歯のクリーニング(PMTC、GBT)を行なっております。
むし歯の原因であるバイオフィルムや歯垢を除去できるだけでなく、歯質を強化することも可能です。
当院の歯のクリーニングにご興味のある方は「お電話」又は「24時間WEB予約」からお申込みください。